ディズニー データベース 別館

「ディズニー データベース」(https://w.atwiki.jp/wrtb/)の別館です。日本の誰か一人にでも響けばOKな記事を書いていきます。

2019-01-01から1年間の記事一覧

ディズニー日本語吹替史~長編アニメ編~

ディズニーの長編アニメーション作品における各作品の吹替事情をご紹介していきます。基本的な考え方については、「ディズニー日本語吹替概論」も合わせてご参照いただければと思います。disneydb23.hatenablog.com 目次 白雪姫(1937年) ピノキオ(1940年…

【書籍】『ディズニーアニメーション背景美術集』掲載作品紹介ガイド

今回は新着の書籍をご紹介します。www.kinokuniya.co.jp 『ディズニーアニメーション背景美術集』が2019年11月28日に発売となりました。91年間のスタジオのアーカイブの中から、アニメーション映画を作る上で最も難しいと言われる背景画とレイアウトを特集し…

『アナと雪の女王』アナの誕生日で世界は回る

今年はうるう年ではありません。では、2月29日生まれの人はいつ歳を取るのでしょうか? 日本の法律では、人が歳を取るのは誕生日の0時ではなく、厳密には誕生日前日の24時だそうです。つまり、2019年の場合は2月29日生まれの人と3月1日生まれの人は同じタイ…

『Disney+』超初級入門~朝礼のスピーチで話すために~

さて、11月12日にいよいよ『Disney+』がサービスを開始しました。 日本でも話題を集めつつ当日を迎えたわけですが、他の国に比べるとやはり盛り上がりに欠ける部分があったのではないでしょうか。 というわけで、今回はその波に100%乗り遅れた方々に贈る『Di…

『ファン・アンド・ファンシー・フリー』完全バージョン解説ガイド

先週の金曜日。ディズニーデラックスでマイナーな作品『ファン・アンド・ファンシー・フリー』が配信されまして、そちらが38年前にTBSで地上波放映された貴重な吹替版であることが判明しました発覚の経緯は、バージョン特定をされた方が直々にまとめてくださ…

ディズニー日本語吹替概論

ディズニー作品の日本語吹替が始まってから約60年。言い回しの変化やキャラクターの声の統一を図るなど様々な理由で、1つの作品の中でも様々な吹替が制作されてきました。そのため、人によって思い入れのあるバージョンが違ったり、バージョン変更にケチをつ…

ディズニーに学ぶハロウィンの起源

みなさん、こんばんは。もうすぐハロウィンですね。皆さんはハロウィン派ですか、ハロウィーン派ですか? さて、ディズニーでハロウィンといえば、東京ディズニーリゾートのスペシャルイベント「ディズニー・ハロウィーン」かと思います。こっちはハロウィー…

『シリー・シンフォニー』(3)アニメ初のアカデミー賞

世界で初めてアカデミー賞を受賞したアニメーションは何でしょう? 1932年、ディズニーはまた新たな試みに挑戦します。『花と木』というモノクロのアニメを作っていた時、彼らはちょうどテクニカラーの技術を学んでいました。この技術をアニメーションで契約…

『シリー・シンフォニー』(2)新たな出発点『骸骨の踊り』

骸骨の踊り 『骸骨の踊り』は、深夜の墓地を舞台に骸骨たちがグリーグ作曲の「小人の行進」に合わせて踊るというホラー風の作品。 音楽とアニメーションの融合はミッキーで経験済みでしたが、ウォルトの完璧主義はここでも遺憾無く発揮され、納得いくまで録…

『シリー・シンフォニー』(1)90周年なので真面目に祝う

こんにちは。最初に数行ほど自己紹介から。 私事ではありますが、本日を持ちまして「ディズニーデータベース」(https://w.atwiki.jp/wrtb/)は開設10周年を迎えました。今後の目標は自己満足+ちょっと役に立つレベルを目指していけたらと思います。皆さんが…

『蒸気船ウィリー』を真面目に紹介する(3)ミッキーの逆襲

「座席から転げ落ちそうになった」 ある記者はこう書いたそうです。 世界初のトーキー・アニメーションとなった『蒸気船ウィリー』は『プレーン・クレイジー』の時には得られなかったような高評価を獲得しました。今まではなかったのに、アニメーションが音…

『蒸気船ウィリー』を真面目に紹介する(2)ミッキーの作戦

~前回のあらすじ~ ミッキーのアニメが完成しました。 プレーン・クレイジー 1928年5月15日、完成した『プレーン・クレイジー』はさっそくその辺で公開されました。 当時のアニメは無音のサイレントだったので、オルガン奏者の人が映画に合わせてオルガンを…

『蒸気船ウィリー』を真面目に紹介する(1)ミッキーの誕生

ご訪問ありがとうございます! このたび、「ディズニー データベース」は開設10周年を迎えるにあたり、こちらの「別館」を開設する運びとなりました。 本来、本館のほうで客観的にデータを集めるのがメインであるため、映画のレビューなどをするタイプではな…