今年はうるう年ではありません。では、2月29日生まれの人はいつ歳を取るのでしょうか?
日本の法律では、人が歳を取るのは誕生日の0時ではなく、厳密には誕生日前日の24時だそうです。つまり、2019年の場合は2月29日生まれの人と3月1日生まれの人は同じタイミング(2月28日の24時)で歳を重ねるというわけですね。
このようにその年に合わせて柔軟に誕生日を適用させる器用な能力を持つ2月29日生まれ。その一方で、とある王国の王女は自分の誕生日を中心に世界を回しているのだとか。
というわけで、いよいよ『アナと雪の女王2』が日米同時公開されました!金曜ロードショーでも前作が放送され、世間も大いに盛り上がっていますね。放送中のトレンドもまさに『アナ雪』祭りで、『レリゴー』『オラフ』『エルサ』などのほかに、『ピエール』という作品に登場しない謎のキャラクターの名前も挙がっていました。
なお、『ディズニー データベース』では新作の公開に合わせて『アナ雪』強化月間を実施中です。
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さて、今回は日本ではあまり話題にならなかった『アナ雪』シリーズの時系列に関するお話です。
目次
アナと雪の女王
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まず、シリーズ第1作『アナと雪の女王』で描かれる物語は約14年間。幼き日の姉妹の初登場シーンを穴雪元年としてカウントしていきます。
エルサは8歳です。両者の年齢はノベライズで明記されることがありますが、映画本編では語られていないのでバージョンによって違いがあるかも?
『雪だるまつくろう』の歌の途中で4年が過ぎ、2番で登場するアナの歌唱シーンです。エルサは12歳。
突然の悲劇。
ところで、毎回テレビで放映される時期になると『アナ雪に一瞬ラプンツェルが出てくるよ!』という小ネタが拡散されるのがお決まりですが、同時に『ターザンは遭難したアレンデール国王夫妻が生んだ、エルサとアナの弟!』というネタも流れてきます。これはターザンとアナ雪の両方を監督したクリス・バックが「僕の頭の中ではターザンはエルサとアナの弟なんだよ」と発言したものがソースなのでディズニーの公式設定としてはグレーです。もちろん信じるのは自由ですが、拡散の際には『ターザンとアナ雪の監督の脳内では、ターザンはエルサとアナの弟らしいよ!』と補足したほうが無難かと思われます。
それから三年後の穴雪14年、戴冠式からの行程は3泊4日となっています。それぞれの日の主なイベントは戴冠式、氷の城完成、アナが氷の城到着、アレンデール城開門となっております。
アナと雪の女王 エルサのサプライズ
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『アナと雪の女王』(2013年)の後、後日談となる短編映画『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』(2015年)が公開されました。物語の舞台は『アナ雪』で姉妹がひとつになった後、初めてのアナの誕生日。今までの空白の誕生日を埋めようと、とにかくエルサが張り切ります。ところで、アナの誕生日はいつかご存知ですか?
2014年9月、監督のジェニファー・リーはファンからの問いに「アナは夏至、エルサは冬至だよ~」とコメント。なるほど対になってるわけだ!
じゃあ夏至っていつよとなるわけですが、夏至は基本的には6月21日か22日。定め方がいくつかあり、国によっても時差で微妙に異なります。これを期に夏至に興味を持ったらぜひ夏至を極めてみてください。以上、アナ雪に学ぶ夏至講座でした。完。
感覚としてはアメリカのファンは6月21日、日本のファンは22日に祝っている傾向がある気がしますが、当然人それぞれ個人差もあります。なお、テーマパークでは映画のスクリーンデビュー日を誕生日と扱うことも多いので、映画が公開された11月が誕生日だという説を推す人もいますが、登場人物全員の誕生日が同じになってしまうので今回は不問としましょう。
ちなみに『エルサのサプライズ』では、物語の西暦が明らかになっています。
『エルサのサプライズ』が1840年6月ということは、『アナと雪の女王』はその前の7月、つまり1839年7月ということのようです。あー、スッキリした!
でも今回はここからが本題なんです。
アナと雪の女王 家族の思い出
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シリーズ第3作となる中編映画『アナと雪の女王 家族の思い出』では、『アナ雪』の後の初めてのクリスマスが描かれます。
『アナ雪』が1839年7月だから、『家族の思い出』は1839年12月になりますね。そういえば、2作目の『エルサのサプライズ』は1840年6月でしたね。そう、実は2作目と3作目は順序が逆だったのです!
…というのが、アメリカのファンの一般的な考察。ネットで検索すればこの説はたくさん出てきます。しかし、彼らは大きな見落としをしているのです。
それは、アナが6月生まれではないということ。
…………えーっと、何を言ってるか意味がわからない方はこちらをご覧ください。
これは2作目『エルサのサプライズ』の告知映像で監督コンビがトークしている動画です。その中でクリス・バックが「本作は前作のA Few Months After」と話しています。ここでハッキリさせておきたいことはひとつ。
果たして11ヶ月後のことをA Few Months Afterと表現するのだろうか?
監督コンビの先輩クリスのイメージではアナは8〜9月生まれだったのでしょう。先ほど夏至発言をしていたジェニファーも特に反論していません。もしかしたら舞台裏でクリス大先輩に「アナは9月生まれだ!分かったらさっさとタピオカ買ってこい!!事務所総出で(略)」などと恫喝されている可能性もありますが、ここは単純に設定変更されたと考えるのが自然でしょう。
すると、西暦の起点となる『エルサのサプライズ』が1840年夏、『アナ雪』『家族の思い出』がそれぞれ1840年7月と12月となるようです。しかし、現在『アナと雪の女王』の時代設定を英語のサイトで調べると、ほぼJuly, 1839しか出てきません。監督の主張する1840年説の市民権は限りなく低いです。
この時系列問題、個人的にどちらの説を応援したいとかはないのですがここまで1839年が推されているということは、1839年7月と明確に記された資料(パンフレットや小説など)があるのかもしれませんね。もしよろしければその辺りに詳しい方の情報、お待ちしております!
ちなみに『アナ雪2』は前作の3年後だそうです。