最初の長編アニメーション映画である『白雪姫』はミュージカル映画として数々の名曲を後世に残しました。
私の願い
王妃の城の中庭で掃除をしている白雪姫が歌う最初の楽曲です。彼女の歌声に魅かれた王子がここを訪れて二人は初めて出会い、王子の歌「ワン・ソング」へと続きます。長編アニメーション初のプリンセスソングと言えるでしょう。
東京ディズニーランドでは、「白雪姫の願いの井戸」やエレクトリカルパレード、「ミッキーマウス・レビュー」で彼女の歌声を聞くことができます。
スマートフォン用アプリ『ディズニー ツイステッドワンダーランド』では、白雪姫をモチーフにした人気タレント「ネージュ・リュバンシェ」のCMのフレーズにこの曲の歌詞が引用されています。
ワン・ソング
「私の願い」に引き続き、王子が白雪姫に向けて歌う楽曲です。長編アニメーション初の王子ソングですね。
他の有名楽曲と比べると一般的な知名度は大きく下がりますが、映画ではオープニングからフィナーレまで印象的なスコアとして使用されています。
口笛吹いて働こう
白雪姫がこびとたちのコテージに辿り着き、森の動物たちと一緒に掃除をしながら歌う楽曲です。
プリンセスといえば動物仲良しで一緒に家事をする、というイメージを決定づけた楽曲と言えるのではないでしょうか。『魔法にかけられて』の「歌ってお仕事」でも動物の掃除のモチーフが引用されています。
「ハイ・ホー」と並ぶ二大労働ソングともいうべきか、『ドナルドとヤギ』や『がんばれ!みつばち』などの短編アニメでも使用されていました。
テーマパークではエレクトリカルパレードで使用。「ミッキーマウス・レビュー」の序曲としても印象的でした。スマートフォン用アプリ「ディズニー ミュージックパレード」(ミューパレ)でもアレンジされています。
ハイ・ホー
こびとたちの労働から定時退勤、帰宅までを彩る、世界一有名なディズニーソングの一つです。
サビでは「仕事を終えて家に帰ろう」と歌っているのですが、日本語版では「仕事が好き」という何の脈絡もない意訳の歌詞にされており、「そんなところにまで日本人の社畜気質を表現しなくても…」としばしばネタにされています。
『ディズニー ツイステッドワンダーランド』では輝石の国の童謡「みんなでヤッホー!」というそのまんまな歌が登場します。
エレクトリカルパレードや「ミッキーマウス・レビュー」でもおなじみです。ミューパレにも採用されています。
ブラドル・アドル・アム・ダム
家事をする代わりにこびとたちのコテージに匿ってもらえることになった白雪姫。彼女にスープを飲む前に手を洗うように命じられ、こびとたちが手洗いに挑戦する場面で使われるのがこの楽曲です。
小人達のヨーデル
白雪姫とこびとが演奏やダンスで楽しく過ごす楽曲です。ヨーデルはミッキーマウスの2代目声優や様々な効果音で知られるジミー・マクドナルドが担当しています。
東京ディズニーランドの「白雪姫と七人のこびと」では白雪姫の唯一の登場シーンで使われています。エレクトリカルパレードや「ミッキーマウス・レビュー」、ミューパレでも使われています。
いつか王子様が
「小人達のヨーデル」で楽しく踊らせてもらったお礼に、白雪姫がこびとたちに話した素敵な恋の物語を描写した楽曲です。ハッピーエンドのフィナーレでも使われています。
白雪姫による代表曲であり、初期のディズニープリンセスとは切っても切り離せない三拍子のバラードとして展開されています。結婚式でもアレンジのBGMとして人気が高いようです。
エレクトリカルパレードやミューパレでも採用されています。
★★★★
以上、『白雪姫』を彩る劇中歌は全部で8曲でした。尺や演出の都合で必要なものを残していった結果、8曲となったのでしょうが、きっとこびとの人数に揃えたんでしょうね。
おわり。
…ん?
こびとの人数が違うって?
『白雪姫』のこびとですよ。そりゃもう八人のこびとに決まっているでしょう。
その目は疑っていらっしゃいますね?証拠だってあるんですから。
ほらね……?
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