ディズニー データベース 別館

「ディズニー データベース」(https://w.atwiki.jp/wrtb/)の別館です。日本の誰か一人にでも響けばOKな記事を書いていきます。

『Disney+』専用コンテンツカタログ

『Disney+』日本版のローンチが正式に決まりましたね。蓋を開ければディズニーデラックスの配信作品にDisney+特有コンテンツを追加したリブランドだったわけですが、その翌日には既存の配信作品がごっそり取り除かれるという事態も判明しました。

日付
出来事
5/26 ディズニーシアター内にDisney+オリジナル作品のページが発見される
5/28 通常操作ではDisney+オリジナル作品のページが閲覧できないようになる
13:00、ディズニーデラックスのシアターが事実上Disney+に移行することが発表される
5/29 Disney+移行に伴い、一部作品の配信停止が発表される


さて、今回は気を取り直してDisney+にどんな新規作品が上陸するのか実はよく把握していない方向けに、オリジナル完全新作映画4本とその他に分けて、ざっくりご紹介していきたいと思います。


ネタバレのラインは人それぞれかと思いますので、前情報無しで本編を楽しみたいという方は自衛のご対応をよろしくお願いしますね。

Disney+新作オリジナル映画4本

Noelle(未配信)

f:id:disneydb23:20200531222812p:plain
Noelle

今回ご紹介する4本のうち、唯一日本版公式からは一切アナウンスの無かった本作。結局、アメリカ版のローンチタイトルであったにもかかわらず、日本版のローンチタイトルからは残念ながら外されてしまいました。日本語版は既に制作済みなので、クリスマスに合わせて後日配信されるものかと思われます。


トーゴ

f:id:disneydb23:20200531222942p:plain
Togo


2019年12月にアメリカで配信開始した『トーゴー』はあるマッシャー(犬ぞり使いの人)と犬ぞりリレーのリーダー犬の絆を描く、実話を基にした人間ドラマです。


ここで歴史の勉強をひとつ。1925年にアラスカ州のノームでジフテリアが流行したため、犬ぞりリレーで血清を輸送することとなりました。本作の主人公であるレナード・セッパラとトーゴーのチームが、最後から2番目の最も過酷で最長となる区間を担当しました。彼らの活躍を経て血清は無事にゴール地点まで届けられ、多くの人々の命が救われました。当時はアンカーを務めた犬のバルトがヒーローとして報道され、1995年には「バルト」としてスピルバーグ監督にアニメ映画化もされたため、バルトの知名度は高まりました(バルトはその後完全オリジナルストーリーで2本のビデオ用続編を作るというどこかのアニメ会社みたいなルートを辿っています)。


犬ぞり業界の人からはトーゴーの評価のほうが高く、彼の血を引く子孫を欲しがる人も多かったとか。それもそのはず、映画ではトーゴーは本来犬ぞりには向かない犬種であり、セッパラはトーゴーを煙たがっていました。映画ではジフテリアを運ぶシーンを軸に、セッパラとトーゴーが出会ってから絆を深めるまでを回想しながらの形式で進みます。


セッパラはウィレム・デフォー、彼の妻コンスタンスをジュリアン・ニコルソンが演じています。日本語版ではそれぞれ多田野曜平さんと高橋理恵子さんが担当しています。


吹替キャスト情報はこちら↓
トーゴー - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ


www.youtube.com


名探偵ティミー

f:id:disneydb23:20200531223140p:plain
Timmy Failure: Mistakes Were Made


2020年1月にアメリカで配信開始した『名探偵ティミー』。


主人公である小学生のティミー・フェイリアーは相棒のホッキョクグマのトータルと探偵事務所を開いていると思い込んでいる、自称大物の名探偵。事件に夢中なティミーは、授業は真面目に聞かずに他の生徒からは明らかに浮いているため、シングルマザーのパティや担任のクロッカス先生を困らせていました。ティミーのクラスでは、生徒が交代でハムスターを家に持ち帰って面倒を見ていたのですが、モリーという女の子からこっそり「ハムスターが死んでしまった」と打ち明けられます。母から勝手に借りてきた宝物のセグウェイも盗まれてしまい、事件の匂いを感じたティミーはかつて事務所をクビにしたクラスメイトのロロと捜査を開始します。


この作品は2013年に発売された小説「Timmy Failure: Mistakes were Made」を実写化した子供向けの映画となります。見た目は小学生なのに考え方だけはハードボイルドでニヒルな探偵が小学校生活で明らかに浮いているズレを楽しむ映画となっています。人によってはティミーのズレっぷりにイライラするかもしれませんし、対象が子供なのか大人なのかよくわからないギャグも多く登場するため、今回紹介する4作品の中では最も人を選ぶ作品になると思います。あくまでコメディなのでサスペンスとして見ていると確実に肩透かしを食う可能性がありますのでご注意を。この作品の原作はシリーズ第1作とのことですが、映画もシリーズ化されるのでしょうか。


ティミーに振り回されてしかりまくる担任のクロッカス先生を演じるのは『トイ・ストーリー』シリーズでレックスの声を演じるウォーレス・ショーンです。映画版『ホーンテッドマンション』にも出演していたので見覚えのあるディズニーファンもいることでしょう。現在76歳なのですがなかなか体を張っていらっしゃいます。同じくティミーに振り回されるシングルマザーのパティ役はオフィリア・ラヴィボンド(日本語版は小松由佳さん)。主人公のティミーの吹替を担当するのは今ひっぱりだこの斎藤汰鷹くんです。


吹替キャスト情報はこちら↓
名探偵ティミー - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ


www.youtube.com


スターガール

f:id:disneydb23:20200531223308p:plain
Stargirl


2020年3月にアメリカで配信開始した『スターガール』は、現在Disney+オリジナル映画の中では最新作にあたります。


リオ・ボーロックは亡くなった父の影響でネクタイをしていましたが、いじめっ子にそのネクタイを切断されてしまいます。それからというもの彼の誕生日には、毎年誰かから新しいネクタイが届くようになりました。高校生になったリオの前に突然現れたスターガールという自由奔放な女の子はリオの名前も誕生日も知っていました。リオはスターガールこそがネクタイの送り主かもしれないと思い、彼女に接するうちに惹かれていきます。スターガールは勝利の女神としてフットボールチームを優勝に導いたり、スピーチ大会で優勝候補を打ち破り、人気者となっていきます。リオとスターガールは付き合うようになり順風満帆かと思いきや、彼女にある事件が起こります。


リオという平凡な男の子の視点で、風変わりな女の子スターガールが周りに与えた影響を描き出す作品です。スターガールはいわゆる空気の読めない女の子であり、その型破りな行動が称賛もされれば非難もされてしまいます。彼女の個性は周りを元気づけることもあれば不快にさせることもあります。一番近くで彼女を見ていたリオはどんな言葉をかけるのでしょうか。あなたが周りのクラスメイトなら彼女がどのように映るのでしょうか。原作小説『スターガール』は日本でも角川文庫から刊行されています。


主人公のスターガールを演じたのは『America's Got Talent』のシーズン11でゴールデン・ブザーを獲得し優勝したグレース・ヴァンダーウォール。


www.youtube.com


映画全体にはノスタルジックな雰囲気が漂っており、リオの亡き父の思い出の曲がザ・カーズの『Just What I Needed』だったり、ザ・ビーチ・ボーイズの『Be True to Your School』がチアリーダーやマーチング・バンドとのコラボレーションで演奏されたりします。


www.youtube.com


物語の語り部のリオ・ボーロックはグラハム・ヴァーチャー、リオの親友ケビンはディズニー・チャンネル出身のカラン・ブラルが演じています。吹替版ではスターガールを伊瀬茉莉也さん、リオを鈴木裕斗さんが演じています。


吹替キャスト情報はこちら↓
スターガール - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ


www.youtube.com


その他のDisney+オリジナルコンテンツ

上記の4つのオリジナル新作映画以外にも、様々なDisney+オリジナルコンテンツが日本に上陸しますので、簡単にご紹介します。

わんわん物語

f:id:disneydb23:20200531224233p:plain
Lady and the Tramp


1955年のアニメーション映画『わんわん物語』を実写化した作品です。これもDisney+のローンチとともに配信開始されたオリジナル映画ではあるのですが、リメイクということでこの記事内に関してはこちらのカテゴリとして掲載しています。


近年、ディズニー・アニメーションは怒涛の実写ラッシュで賛否両論となっていますが、このタイトルは劇場用ではなく配信専用として制作されました。本作は犬がメインとなりますが、フルCGではなく実際の犬が出演しています。『ベラ・ノッテ』などの名シーンも再現されています。


吹替キャスト情報はこちら↓
わんわん物語 (2019) - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ


www.youtube.com


ボー・ピープはどこに?

f:id:disneydb23:20200531224418p:plain
Lamp Life


トイ・ストーリー2』と『トイ・ストーリー4』の間にアンディの家からいなくなったボー・ピープがどこで何をしていたのかを描く短編映画です。


故・辻谷耕史さんに代わって、東京ディズニーランドや『トイ・ストーリー・ドロップ!』から新しくウッディの声を演じることとなった松本保典さんがクレジットされた最初の作品です。


吹替キャスト情報はこちら↓
ボー・ピープはどこに? - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ


www.youtube.com

フォーキーのコレって何?

f:id:disneydb23:20200531224527p:plain
Forky Asks a Question


Disney+のサービス開始当初の目玉コンテンツとして挙げられていたミニシリーズです。『トイ・ストーリー4』の後日談にあたるシリーズ(全10話)で、知りたがりのフォーキーがおもちゃたちに様々なことを質問しまくります。フォーキーの声はオリジナル版ではトニー・ヘイル、日本語版では竜星涼さんが続投しています。


吹替キャスト情報はこちら↓
フォーキーのコレって何? - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ

ピクサー イン・リアル・ライフ

f:id:disneydb23:20200531224716p:plain
Pixar in Real Life


ピクサーの作品に登場するものが現実世界に突然現れたら…?『インサイド・ヘッド』の感情を操るスイッチや、『トイ・ストーリー2』でおもちゃたちが隠れた三角コーンが突如街中に現れたら人々はどう反応するのかを観察するモニタリング番組です。

リメンバー・ミー」オーケストラコンサート

f:id:disneydb23:20200531224758p:plain
A Celebration of the Music from Coco


ピクサー映画『リメンバー・ミー』をテーマにして行われたコンサートの様子を収録した映像です。エルネスト・デラクルス役のベンジャミン・ブラットとママ・イメルダ役のアラナ・ユーバックも出演し、映画の劇中歌を披露します。ミゲル役はアンソニー・ゴンザレスに代わって弟のアレックス・ゴンザレスが担当しています。


劇中曲のほかにも、『リメンバー・ミー』に影響を与えたメキシコの楽曲が披露されます。監督のリー・アンクリッチも解説としてVTR出演します。

ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル

f:id:disneydb23:20200531224859p:plain
High School Musical: The Musical: The Series


2006年に日本でも大流行したディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『ハイスクール・ミュージカル』をモチーフにした新作ドラマです。『ハイスクール・ミュージカル』を舞台化することになった高校で繰り広げられるモキュメンタリー的な作品となっており、本家『ハイスクール・ミュージカル』からもあの人がゲスト出演するとかしないとか…?

未来の大統領の日記

f:id:disneydb23:20200531225003p:plain
Diary of a Future President


若くして女性大統領となったエリーナが中学時代に記していた日記を読んで回想する形式の約30分のドラマ・シリーズです。中学時代の主人公をテス・ロメロ、大人になってからの彼女をジーナ・ロドリゲスが演じています。シーズン1は全10回で、シーズン2も企画されているそうです。

ある日 ディズニーで

f:id:disneydb23:20200531225045p:plain
One Day at Disney


ウォルト・ディズニー・カンパニーの様々な部署や子会社で働く人に密着したドキュメンタリー作品です。約60分の長編エピソードのほか、1話5分の短編シリーズも用意されています。

ディズニーネイチャー

f:id:disneydb23:20200531225133p:plain
Dolphin Reef


2008年からフランスを中心に展開されている自然ドキュメンタリーのレーベル『ディズニーネイチャー』の新作がDisney+で配信されることが決まりました。


サンゴ礁のイルカたち』は2018年にフランスで公開されて以来、音沙汰なしでしたが今回初配信です。サセックス公爵夫人メーガン夫人がナレーションを務めることでも話題となった『知られざるイルカの世界』もラインナップされています。


2020年4月にアメリカのDisney+で公開された完全新作『ゾウの足跡を追って』もメイキング映像版とともに同時配信開始です。

マーベル ヒーロー・プロジェクト

f:id:disneydb23:20200531225213p:plain
Marvel Hero Project

マーベルが素晴らしい活動をしている子供をモデルにスーパーヒーローとしてコミック化するヒーロー・プロジェクトのドキュメンタリーです。第1話では生まれつき片腕のない女の子が得意の発明品を使って戦うヒーローになります。

イマジニアリング 夢を形にする人々

f:id:disneydb23:20200531225251p:plain
The Imagineering Story


ディズニーのテーマパークを支える技術者たちイマジニアの活躍に密着した全6回のドキュメンタリーです。東京ディズニーランドの『美女と野獣 魔法のものがたり』や東京ディズニーシーについての言及もあります。取材期間は約6年間にも渡っており、その対象は上海ディズニーランドの開園前にも及びます。


監督を務めたのはウォルト・ディズニーとともにミッキーを創り出したアブ・アイワークスの孫レスリー・アイワークス。本来であれば取材でも入ることを許可されない数々のエリアにも彼女が赴き取材をしたそうです。

ジェフ・ゴールドブラムの世界探求

f:id:disneydb23:20200531225332p:plain
The World According to Jeff Goldblum


俳優のジェフ・ゴールドブラムがホストとなり、毎回様々なもののテーマに沿ってその世界を探求します。ジェフ・ゴールドブラムの吹替は『インデペンデンス・デイ』『ジュラシック・パーク』『マイティ・ソー ダーク・ワールド』でおなじみの大塚芳忠さんが担当しています。

プロップ・カルチャー

f:id:disneydb23:20200531225426p:plain
Prop Culture


ディズニー系列の映画作品にスポットを当て、その撮影に使われた小道具を特集する全8回のドキュメンタリー・シリーズです。毎回バラエティ豊かなラインナップで作品を特集しています。


https://twitter.com/disneydb23/status/1256265075104464898

アンコール!

f:id:disneydb23:20200531225526p:plain
Encore!


『アンコール!』は2017年12月にABCで放送されたスペシャル番組です。高校在学中にミュージカルに出演した卒業生が久々に再結集し、同じミュージカルを再演する様子を追ったドキュメンタリーです。このパイロット版では『イントゥ・ザ・ウッズ』が取り上げられました。


今回、Disney+で配信されるのはその番組のシリーズ版(全12回)です。案内役とエグゼグティブ・プロデューサーを担当務めるは『アナと雪の女王』のアナ役でおなじみの女優クリステン・ベルです。

その他

他にも、ディズニー映画をモチーフにした作品づくりに挑戦するミニシリーズ『おうちでディズニーDIY』や、ディズニーデラックスで配信済みの『マンダロリアン』の裏側に迫る『ディズニー・ギャラリー スター・ウォーズ:マンダロリアン』(字幕)、ディズニーの新作映画やゲームの舞台裏を紹介する『ディズニーの舞台裏』(字幕)なども配信が予定されています。また、公式発表はありませんが、ディズニーの新作短編集『Short Circuit』やピクサーの新作短編集『SparkShots』の作品データらしきページが見つかっていますのでそちらにも期待したいところですね。



日本未上陸のものも含めたDisney+専用コンテンツ一覧は下記リンクから↓
Disney+ - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ