ディズニー データベース 別館

「ディズニー データベース」(https://w.atwiki.jp/wrtb/)の別館です。日本の誰か一人にでも響けばOKな記事を書いていきます。

『リロ・アンド・スティッチ』試作品リンク集【301~629】

アロハ・エ・コモ・マイ!

前編に引き続き、試作品301号~629号のリンク集をご覧ください。

https://disneydb23.hatenablog.com/entry/200626disneydb23.hatenablog.com

  • 目次
400 プレシャス

【記事リンク】
プレシャス - ディズニー データベース【6/26更新】 - アットウィキ

【画像出典】
[]

455 メアリー

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【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Mary_(455)

610 ウィッチ

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【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Witch_(610)

621 チャプスイ

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【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Chopsuey_(621)

628 試作品628号

f:id:disneydb23:20200626174227p:plain

【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/628

629 リロイ

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【記事リンク】
リロイ - ディズニー データベース【6/26更新】 - アットウィキ

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Leroy_(629)

※リロイの番号については諸説あります。

ジャンバの試作品について

ジャンバ・ジュキーバ博士は違法な遺伝子実験を繰り返しており、001号のシュリンクを皮切りに少なくとも629体もの試作品が作られたことが判明しています。

試作品ということは、この後に何らかの本番を想定していたとも考えられますがその詳細は不明です。それぞれの試作品には得意な能力が定められており、ジャンバが悪巧みのために作ったものもあれば、彼のプライベート用に作られた単に便利な個体もいます。

626号のスティッチは様々な凶悪なモンスターの要素を合体させて究極な破壊兵器を目指して作ったため、ある意味実践的な個体と言えるでしょう。625号のルーベンがスティッチと同じ能力を持ちながらも怠け者で争いを好まない性格であったことから、直後に凶暴なスティッチを作ったということはルーベンは失敗作だったのかもしれません。

試作品を作るのには金がかかります。ジャンバは悪の天才大学の同期であるハムスターヴィール博士と研究のパートナーを組んでおり、主に研究はジャンバ、資金調達はハムスターヴィールが担当していたようです。ジャンバ曰く、ハムスターヴィールの資金源は怪しかったとのことです。

するとハムスターヴィールは天才なのかという疑問が沸きますが、彼自信もマシン系の発明品は操っているようなので何らかの得意分野はありそうです。またハムスターヴィール曰く、彼自身もスティッチのプログラミングについては理解しているようです。

ジャンバはスティッチを最後に、よほどのことがない限りは新作の制作は取りやめています。理由のひとつはリロやプリークリーと出会って悪の天才稼業に精を出さなくなったこと。そしてもうひとつは愛を知ったスティッチを彼自身の最高傑作だと確信しているからなのでしょう。

『リロ・アンド・スティッチ』試作品リンク集【001~300】

アロハ!

本日、6月26日はスティッチの日制定10周年を記念して、本館の記事を294件、Twitterのほうでもスティッチ関連のツイート24時間マラソンをお届けしました。お楽しみいただけたでしょうか?

さて、本館のほうには100体もの試作品の記事を投稿したのですが、彼らへの記事リンクをどうリストアップしようか考えた結果、画像もあわせてこちらの別館のほうに掲載することとしました。

この記事では001~300号まで掲載します。NAVERまとめ感溢れるページですが、情報量は保証します(したい)。

※301以降は24:00公開予定
disneydb23.hatenablog.com

  • 目次
002 ダブルディップ

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6237.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Doubledip_(002)

009 ポップ

f:id:disneydb23:20200626155922p:plain

【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Pop_(009)

010 フィリックス

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6190.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Felix_(010)

020 スリック

f:id:disneydb23:20200626160027p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6211.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Slick_(020)

022 ヘルツドーナツ

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【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Hertz_Donut_(022)

025 トッパー

f:id:disneydb23:20200626160143p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6175.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Topper_(025)

031 ガッチャ

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6238.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Gotchu_(031)

032 フィバー

f:id:disneydb23:20200626160252p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6161.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Fibber_(032)

033 ハンマーフェイス

f:id:disneydb23:20200626160335p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6174.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Hammerface_(033)

044 フォーヘッド

f:id:disneydb23:20200626160425p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6239.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Forehead_(044)

047 ローライダー

f:id:disneydb23:20200626160505p:plain

【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Lorider_(047)

051 ホッカー

f:id:disneydb23:20200626160559p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6247.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Hocker_(051)

052 ココ

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【記事リンク】
コミックのみの登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Coco_(052)

062 フレンチフライ

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6205.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Frenchfry_(062)

074 ウェルコ

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【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Welco_(074)

077 ゾープ

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6240.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Zawp_(077)

086 クリンク

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6213.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Clink_(086)

089 スキップ

f:id:disneydb23:20200626161136p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6212.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Skip_(089)

102 ストップゴー

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6262.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Stopgo_(102)

103 ステイメン

f:id:disneydb23:20200626161230p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6256.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Stamen_(103)

112 トゥーンズ

f:id:disneydb23:20200626161318p:plain

【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Toons_(112)

113 シュー

f:id:disneydb23:20200626161337p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6208.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Shoe_(113)

122 ドーキファイアー

f:id:disneydb23:20200626161444p:plain

【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Dorkifier_(122)

128 バグビー

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6230.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Bugby_(128)

134 シュレッダー

f:id:disneydb23:20200626161605p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6241.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Shredder_(134)

145 ブラッグ

f:id:disneydb23:20200626161704p:plain

【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Bragg_(145)

148 ウィーセル

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6264.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Weasel_(148)

150 クライド

f:id:disneydb23:20200626164117p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6199.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Clyde_(150)

151 ベイビー・ファイアー

f:id:disneydb23:20200626164153p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6197.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Babyfier_(151)

158 ファインダー

f:id:disneydb23:20200626164243p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6182.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Finder_(158)

177 クリップ

f:id:disneydb23:20200626164318p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6140.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Clip_(177)

202 ジャム

f:id:disneydb23:20200626164418p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6132.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Jam_(202)

204 ノーソックス

f:id:disneydb23:20200626164433p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6257.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Nosox_(204)

214 ピックス

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6242.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Pix_(214)

221 スパーキー

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【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Sparky_(221)

222 ポクシー

f:id:disneydb23:20200626164629p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6191.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Poxy_(222)

229 キングピン

f:id:disneydb23:20200626164751p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6268.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Kingpin_(229)

234 シュシュ

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6234.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Shush_(234)

249 スプロイング

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6269.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Sproing_(249)

251 リンク

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【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6274.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Link_(251)

254 ミスター・ステンチー

f:id:disneydb23:20200626165041p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6142.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Mr._Stenchy_(254)

255 ミセス・シックリー

f:id:disneydb23:20200626165056p:plain

【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Mrs._Sickly_(255)

258 サンプル

f:id:disneydb23:20200626165110p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6194.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Sample_(258)

262 エース

f:id:disneydb23:20200626165127p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6251.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Ace_(262)

267 ウィッシーワッシー

f:id:disneydb23:20200626165139p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6227.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Wishy-Washy_(267)

272 ワームホール

f:id:disneydb23:20200626165155p:plain

【記事リンク】
ハワイ編未登場のため、記事はまだありません。

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Wormhole_(272)

277 スヌーティ

f:id:disneydb23:20200626165312p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6218.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Snooty_(277)

285 ラックス

f:id:disneydb23:20200626165326p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6235.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Lax_(285)

288 ブーマー

f:id:disneydb23:20200626165339p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6243.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Boomer_(288)

297 ショートスタッフ

f:id:disneydb23:20200626165409p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6188.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Shortstuff_(297)

300 スプーキー

f:id:disneydb23:20200626165421p:plain

【記事リンク】
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/6143.html

【画像出典】
https://liloandstitch.fandom.com/wiki/Spooky_(300)

ディズニーの自主規制から不適切表現を考える

みんなー!
自主規制やってるかー!


ディズニーシアターからDisney+へのサービス移行に伴い、一部の作品の説明文に「この作品には、現在では不適切な表現が含まれますが、作品のオリジナリティを尊重して制作当時のまま配信します。」という但し書きが含まれるようになりました。


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この経緯について簡単にお話ししますと、北米版Disney+の開始前、『ダンボ』のカラスや『わんわん物語』のシャム猫のように、特定の人種(黒人やアジア人)のステレオタイプを思わせるようなキャラクターのシーンはカットされると噂されていました。実際には冒頭のような但し書きの記載のみで、映像自体に変更は加えられませんでした。カラスのシーンを削って物語が成立するのかは謎。


今、世間は大コンプライアンス時代です。特に表現をビジネスとしている会社では時代に合わない表現は修正されるべきだと考えられており、ディズニーも例外ではありません。そこで今回は、ディズニーの自主規制の世界をサクッと振り返ってていきたいと思います。


それでは1億3,000万人の誰か一人にでも響くことを祈って…!


※ディズニーが表現変更を行う際、厳密に「この場面を○○という理由で○○に変更しました」と公式に発表することはほとんどありません。本記事は実際に行われた変更やしばしば推測されている理由や議論を紹介するものであり、ディズニーが「これは自主規制による変更です」と明言しているものではないということをご承知おきください。


  • 目次

ディズニー自主規制界の頂点

南部の唄

ディズニーで自主規制といえば、もちろん『南部の唄』ですよね。


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南部の唄


『南部の唄』は1946年に公開された実写+アニメによる映画で、黒人のリーマスじいさんが話すうさぎどん、きつねどん、くまどんの民話を通して、白人の少年少女との心の交流が描かれる作品です。本作は賛否両論ありつつも興行的には大ヒットしたのですが、全米黒人地位向上協会から「黒人の描写に歴史的背景が考慮されていない」といった抗議があり、アメリカでは1986年の再公開を最後に、現在では自主規制の対象となっています。


自主規制は国によって異なります。アメリカでは一度もビデオとしてリリースされなかった本作ですが、外国に向けては数回リリースされました。日本でも1987年と1992年の二回ビデオが発売がされており(吹替もそれぞれ異なる)、入手困難とはいえ視聴できる可能性は存在しています。


うさぎどんたちが登場するアニメーション部分は規制対象外となっており、アメリカでも1989年に『スプラッシュ・マウンテン』というアニメ部分をモチーフにしたアトラクションが作られました。このアトラクションは1992年に日本でも導入されています(吹替キャストは1987年版準拠)。うさぎどんたちは他にもテーマパークやゲームにも登場しています。


2019年のDisney+リリースに際し、『南部の唄』の解禁を希望する声も多く見られましたが、CEOのボブ・アイガーは「今の時代にそぐわない」という理由で本作を今後も解禁しない方針であることを公言しました。『南部の唄』は物議を醸す存在であり、『スプラッシュ・マウンテン』はセーフという扱いでしたが、タイムリーなところだとこんな署名活動をするファンもいるんだとか。↓



①南部の唄は今の時代にそぐわない!
②だからスプラッシュ・マウンテンもやめろ!
プリンセスと魔法のキスのアトラクションに変えろ!


…とのことです。

………お前、さてはただのプリキスファンだな…?!

メイク・マイン・ミュージック

『南部の唄』という神と肩を並べるほどではないのですが、同じ1946年に公開されたオムニバス映画『メイク・マイン・ミュージック』も北米版Disney+未配信繋がりで取り上げておきましょう。

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メイク・マイン・ミュージック

この映画はポピュラー音楽版『ファンタジア』といった作品で、『メロディ・タイム』と双璧を成す(べき)作品ではあるのですが、日本での知名度はいまひとつです。それもそのはず、ディズニーのアニメーション・スタジオの長編映画58本の中で唯一、日本の公式で視聴する環境が無い作品だからです(ディズニーの監修が緩かった1985年には一度VHS化されたことはあるが現在は視聴困難)。日本で発売されない理由はおそらく単に需要が無いからであり、自主規制とは関係ありません。

【追記】長らく視聴困難とされてきた『メイク・マイン・ミュージック』ですが、GYAO!ストア(ビデオマーケット)では1985年に発売されたVHSのマスタが吹替音源も含めてそのまま配信されています。300円ほどで視聴可能ですので、見たこと無い方は是非。

アメリカではDVDが普通に販売されているのですが、第1話にあたる「谷間のあらそい」というシークエンスが、良い子にはふさわしくない銃撃シーンが含まれているために全カットされています。オープニングでもこの話の歌を担当した歌手の名前が削られています。この作品も海外向けのリリースは別マスターとなっており、イギリスで発売されたバージョンには「谷間のあらそい」は収録されているそうです。


その他のセグメントでは、「みんなジャズがお好き」で着替える女の子の胸のサイズが小さく修正されています。


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【画像出典】
Default Disney: Make Mine Music (1946) - Hilarity by Default



以上、世界的に自主規制の頂点に立つ『南部の唄』とアメリカの自主規制の定番『谷間のあらそい』の二作品をご紹介しました。『メイク・マイン・ミュージック』は北米版Disney+で配信される可能性はまだありますが、『谷間のあらそい』が配信されるかは定かではありません。


不謹慎BIG5と仲間たち

続いて、Disney+の但し書きの対象となった作品群より、ディズニー映画の人種差別を語る上で欠かせない、不謹慎BIG5をご紹介していきたいと思います。

カラス(ダンボ)

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左から二番目がリーダーのダンディ・クロウ(ジム)


『ダンボ』でダンボに魔法の羽を与えて勇気づけてくれる気の良い5羽のカラスたち。彼らは黒人のステレオタイプとして描かれていると言われており、規制の対象として語られるキャラクターです。


リーダーのダンディ・クロウにはジム・クロウという名前もあてられているのですが、ジム・クロウとは白人俳優が顔を黒く塗って演じた黒人キャラクターであり、転じて人種差別的な内容を含む州法をジム・クロウ法と呼ぶようになりました。ジム・クロウとカラスのクロウがかかっています。実際、本作のジム・クロウの声は白人のウクレレ奏者クリフ・エドワーズが演じており、白人が黒人を演じるオリジナルのジム・クロウを彷彿とさせるキャスティングとなっています。


カラスたちは再登場の機会に恵まれないキャラクターであり、実写版では喋る動物が軒並みカットされているため登場しません。台詞なしですが『ロジャー・ラビット』にはミュージシャンとして登場しています。


また、『ダンボ』にはサーカスのテントを建てる雑役夫の黒人男性たちが登場するのですが、彼らは歌の中で無学で働くだけの人々として歌われています。日本語ではテントの規模やそれを建てる大変さを歌うだけのマイルドな歌詞に変更されています。

インディアン(ピーター・パン)

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インディアン


『ピーター・パン』に登場するインディアンたちもステレオタイプで描かれた野蛮人として自主規制されています。インディアンやRedskinといった表現自体もふさわしくない表現であり、本作のインディアンはまんま真っ赤な肌を強調して描き、歌にもなっているため但し書きは必要となっています。


東京ディズニーランドの『ピーターパン空の旅』など規制前から登場していたアトラクションでは引き続き登場していますが、最新の上海ディズニーランドのバージョンでは彼らのくだりは省略されています。


『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』でも彼らの出番はなく、ネバーランドを冒険できるゲーム『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』でも集落は登場するものの、彼らの姿は一切ありません。


『ピーター・パン』の映画自体には但し書きのみで、特に規制は入っていませんが、日本語版においてはDVD化の際にインディアンに関する台詞が一部変更、酋長の呼び名も原語版のチーフに変更されています。


余談ですが、ディズニーの映画『トム・ソーヤーの大冒険』やパークの『トム・ソーヤ島』にてインジャン・ジョーという名前の悪役が登場します。これはマーク・トウェインの原作に登場する名前ではありますが。彼はインディアンと黒人の混血であり、インジャンという言葉はインディアンの蔑称にあたります。

サイ&アム(わんわん物語

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サイ&アム

わんわん物語』に登場するシャム猫の双子サイとアム。彼女らはアジア人のステレオタイプで、出っ歯、細い目、砕けた英語のキャラクターで描かれています。このアジア人の描かれ方はハリウッド映画の定番であり、後に映画史上最も恥ずべき表現とも揶揄される『ティファニーで朝食を』のユニオシ(ミッキー・ルーニー)に共通する部分もあります。


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ユニオシ


そんな彼女らはレディをいじめる嫌な奴として登場します。『わんわん物語II』ではだいぶ丸くなり、ちょっと出てくるだけで悪さもしないためか、但し書きはありません。Disney+で初公開された実写版ではこの問題を回避するためか、デヴォン&レックスという新キャラに差し替えられており、ペギー・リーの担当したテーマソングも新曲に差し替えられました。

キング・ルイ(ジャングル・ブック

ジャングル・ブック』で主人公のモーグリを誘拐し、火の使い方を教えるように迫るオランウータンのキング・ルイもしばしば争点となるキャラクターです。彼が論争の種となった要素は「声」です。


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『声』で最も不遇なキャラクター、キング・ルイ


ウォルトが最後に携わった『ジャングル・ブック』では、顔の有名な声優の起用を良しとしなかったディズニー社が、メインキャストを有名俳優で固めた転換点ともなった作品です。この作品ではキャラクターの性格や動きに担当声優の特徴を採り入れるという今ではおなじみの手法が使われています。


そんなキング・ルイを演じたのは『Sing, Sing, Sing』で有名なルイ・プリマです。キング・ルイのスウィングジャズを好むところはルイ・プリマそのものなのですが、ジム・クロウの時のようにヨーロッパ系の彼が演じるキング・ルイの声はいかにも黒人らしいステレオタイプで演じられています。


キング・ルイは不遇なキャラクターであり、彼が抱えているのは人種問題だけではありません。ルイ・プリマが亡くなった後の2001年、彼の妻は『ジャングル・ブック』のビデオの売上金の一部を声優にも支払うべきだとディズニーを訴えました。映画が公開された1967年当時はもちろんビデオなど発売されておらず、音声収録とサウンドトラックの権利に関する契約しか結ばれていませんでした。


彼女はそれだけでなくTVシリーズ『テイルスピン』に登場するキング・ルイにも夫の声が使われているからと声の使用料を求めました。しかし、こちらのキング・ルイの声は声優のジム・カミングスが演じたものであり、あまりに激似だったために彼女が夫の声と勘違いしたという逸話があります。


ディズニーはこの妻訴訟問題を回避するため、2001年からキング・ルイを喋らせることを避けました。2003年に発売された『ジャングル・ブック2』ではシルエットのみの出演ですし、『ハウス・オブ・マウス ミッキーとディズニーのなかまたち』では彼の代わりにキング・ラリーというそっくりな双子のキャラをわざわざ創作して出した程です。2016年の実写版では設定が一新され、クリストファー・ウォーケンが新たなキング・ルイ像を生み出しました。

チャイニーズ・キャット(おしゃれキャット)

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チャイニーズ・キャット


『おしゃれキャット』に登場するジャズ猫バンドのメンバーです。彼らはロシア、イタリア、イギリス、中国と様々な国をモチーフにした個性豊かなキャラクターなわけですが、中国のチャイニーズ・キャットに関しては『わんわん物語』のサイ&アムと同様、悪意ある表現として但し書きの対象となっています。


ただし、彼は不謹慎BIG5の中で最弱なので、『おしゃれキャット』には彼の出てくるような続編もなければ派生作品もなく、映画本編以外には一切影響を及ぼしていません。


自主規制された作品たち

Disney+では「制作当時のまま配信します。」と記載されてはいるものの、実際には後年編集されたバージョンで配信されている作品もあります。

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つまり、この但し書きが意味するのは「不適切な表現があるけどオリジナル版をそのまま配信するからごめんね」ではなく、「不適切な表現があるけど現存する最新のHDマスターをそのまま配信するからごめんね」ということのようです。

但し書きの無い作品にもオリジナルから変更のある作品もありますので、いくつか見てみましょう。

蒸気船ウィリー

ミッキーのスクリーンデビューとして有名な本作。ミッキーが動物を楽器のように使って演奏する、動物愛護的観点からは異議ありそうな作品ですが、「お母さんのお乳を飲む子豚を引き剥がして蹴っ飛ばす」というシーンは自主規制の対象となっています。


ただし本作の規制は比較的緩くなっており、メディアによっては規制解除となっているケースもあり、『ミッキーマウス B&Wエピソード Vol.1 限定保存版』『セレブレーション!ミッキーマウス』『Disney+(北米版)』ではノーカットで収録されています。一方、『Disney+(日本版)』では、2020年6月現在カット版の配信となっています。


※規制解除については、とーどさん(https://twitter.com/MrToad_1949)からご指摘いただきました。ありがとうございました!


動物愛護団体対策を理由に自主規制するケースはほとんどありませんが、本作でカットが行われたのはやはりミッキーだからこそでしょう。以下の記事もご参照ください。

disneydb23.hatenablog.com


ファンタジア

『ファンタジア』はそもそも初っ端が大赤字の作品で、利益を回収するために何度もマイナーチェンジ再公開が行われたためそもそもバージョンが乱立しています。

https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/28.html


自主規制という観点では、黒人奴隷を思わせる女の子サンフラワーがトリミング処理で映らないようにされていたり、デジタル消去で消されたりしています。サンフラワーだけが映る数秒のシーンはカットされ、代わりに帳尻合わせのために黄色い女の子が歩く全く同じシーンが2度挿入されます。


www.youtube.com


ラテン・アメリカの旅

グーフィーの喫煙シーンでタバコが消去されており、彼が大きく煙を吸い込むアクションに関してはそのシーンが丸ごとカットされています。直後のグーフィーが吹っ飛ぶシーンもカットの順序が変更されています。


【規制前】
格好つけるグーフィー(口にはタバコ)

大きく煙を吸い込む

空中に吹っ飛ぶ

地図上を飛ぶ


【規制後】
格好つけるグーフィー(タバコは消去)

地図上を飛ぶ

空中に吹っ飛ぶ


三人の騎士

作品自体に修正は入っていませんが、三人の騎士のテーマソングが後の作品で使用される際に規制の対象となっており、歌い出しの歌詞が変更されています。


『三人の騎士』
We're three caballeros
Three gay caballeros


『The Three Caballeros Ride Again』『ダックテイルズ』
We're three caballeros
Yes, three caballeros


『三人の騎士の伝説』
We're three caballeros
Three brave caballeros


本来、「陽気な」を意味するgayという表現が現在では規制対象となり、コミックやTVシリーズでは変更されています。なお、エプコットの『三人の騎士のグラン・フィエスタ・ツアー』では規制前の歌詞が使われています。

メロディ・タイム

『青い月影』というシークエンスには2種類の映像があります。1948年に劇場公開されたバージョンではペコス・ビルがタバコを咥えており、竜巻を捕まえてタバコを作るシーンがあります。

2000年に発売された北米版DVDではペコス・ビルのタバコが消去されており、竜巻を捕まえてタバコを作るシーンは全カットされています。


www.youtube.com


日本ではVHS、ディズニー・チャンネル、DVD、ディズニーデラックスのいずれも劇場公開版の映像が使用されていました。アメリカでは頑なに北米版DVDの映像しか流通していなかったのですが、2019年のDisney+リリースによって初めて劇場公開版が視聴可能になりました。

ビアンカの大冒険

アメリカで初VHS化された際、背景に一瞬トップレスの女性の画像が映り込んでいることが判明し、自主回収が行われました。日本発売時には既に修正済みだったので、今から急いで中古屋に探しに行こうと思った方は諦めてください。

1980年代以降の自主規制

1980年代以降もソフトリリースや再販の際に様々な修正が施されてきました。細かくは説明しませんが、一例としてはジェシカ・ラビットのノーパン疑惑が浮上した『ロジャー・ラビット』。ヴァネッサの結婚式でなぜか股間が膨らんでいる『リトル・マーメイド』。アラブ系の人々を野蛮なイメージで歌ったオープニングの歌詞が変更された『アラジン』。夜空の星座や植物のつるの形がSFXやSEXという文字に見えると指摘された『ライオン・キング』などそのバリエーションは様々です。

日本限定の自主規制

アメリカでは普通に展開されていても日本国内では規制されている作品もあります。1940年代にドナルドを主人公にした戦争に関する作品やプロパガンダ作品が数本ありますが、アメリカの敵国であった日本では現在ではリリースされていません。『レミーのおいしいレストラン』のDVDに収録されていた短編『Your Friend the Rat』も原爆の描写があるため一度も収録されていません。


Disney+の新たなる自主規制

トイ・ストーリー2』や『スプラッシュ』など北米版Disney+で新たに自主規制として編集が施されたバージョンの作品もあります。


disneydb23.hatenablog.com


トイ・ストーリー2』はNG集でプロスペクターがバービー人形たちに枕営業を想起させる発言をしているシーンがカットされました。こちらは世界共通でBlu-ray再販時に同様のマスターが収録されました。WOWOW放送時や金曜ロードSHOW!の小窓の高速クレジットでもしっかり差し替えられていました。


『スプラッシュ』はダリル・ハンナ演じる全裸の人魚が海へと走っていく場面で、彼女の後ろ髪がデジタル処理によって増毛され、一部ファンから「なんてことしてくれたんだ!」と怒号が飛びました。こちらの修正は北米版Disney+で行われており、日本版Disney+ではまだ修正されていません。


おわりに

ディズニーの自主規制を見ていくと、大きく分けて人種差別的なもの、性的なもの、タバコの3つに分けられます。

人種問題に関しては物語上必須なキャラクターや音楽に関してはそのまま使用されることが多いようです。一方、アニメーションにおける主人公キャラクターの喫煙シーンや性的な表現を思わせるシーンには修正が入ることも多く、ファミリー向けに安心して視聴できる環境を目指しているようです。

我らがミッキーもかつては顔を黒く塗って黒人を演じていた時代もあります。ウォルト・ディズニー・トレジャーズのように注釈をつけてそのまま収録するケースもありました。こういった自主規制の問題には、「不適切なものは修正・封印すべきだ」という意見や「注釈をつけてオリジナルのまま配信すべきだ」という意見など様々な声があります。「このシーンは規制なのにどうしてあのシーンは規制してないの?」と感じることもあると思います。

この記事をきっかけにこうした自主的な規制を調べて、ウォルト・ディズニー社という一企業がこうした表現にどのように向き合っているかのヒントが得られればと思います。

ドナルドの誕生日の夜に諸説を考える

今日、6/9はドナルドダックさんのお誕生日でした。ドナルドのぬいぐるみやフィギュアをお持ちの方はまだ間に合います。いっぱい祝ってあげましょう!

今回はドナルドの誕生日を筆頭に、おなじみのキャラクターの『諸説』について見ていきましょう。

  • 目次


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ドナルドダックの諸説

ドナルディストのみなさんならご存知かと思いますが、ドナルドの誕生日には諸説あります。「昔ドナルドのビデオ持ってたけど、思ってた誕生日と違う…」という方はこのまま進んでスッキリしてから帰っていただければと思います。「ドナルドの誕生日ぐらい知ってるよ~」という方は①~③をスキップして次からお読みください。

① 6月9日

ディズニーキャラクターの誕生日はスクリーンデビュー日とする傾向があります。例えばミッキーは『蒸気船ウィリー』が公開された11月18日、プルートは『ミッキーの陽気な囚人』が公開された9月5日といった具合です。

短編で少しずつデビューしていったミッキーやドナルドならまだしも、その法則を適用すると長編アニメーションでまとめてドカッとデビューしたキャラクターたちは全員同じ誕生日ということになってしまいます。それに違和感を覚えた人も多かったためか、映画公開日を『誕生日』と表記する人と『スクリーンデビュー日』と表記する人に分かれる傾向もあります。

東京ディズニーリゾートでは短編のキャラクターに関してはスクリーンデビュー日=誕生日といった表記をしますが、長編アニメーション出身のキャラクターについてはそもそも誕生日に言及しないケースが多いです。

13日の金曜日

1944年に公開された長編映画『三人の騎士』では、ドナルドの誕生日が描かれており、13日の金曜日だとされています。

1930年代、優等生キャラとしてのイメージが確立されたミッキーとは対照的に、ドナルドはずる賢さや災難に遭う面白さを前面に出したキャラクターとして描かれるようになりました。その災難を象徴する日付として西洋で不吉とされている13日の金曜日が選ばれたのかもしれません。ちなみに13日の金曜日を不吉とする説には、イエス・キリストが磔にされた日やバベルの塔が崩壊した日といった説があるようですが、どれも俗説に過ぎないんだとか。ドナルドが13という不吉な数字に悩まされるエピソードとしては『ドナルドのラッキーな一日』もおすすめです。

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『ドナルドのラッキーな一日』

この13日に関する説をフォローアップするのが次の説です。

③3月13日

1949年に公開された『ドナルドの誕生日』では3月13日と描写されているため、こちらもドナルドの誕生日の説として知られています。

長編アニメーション映画のキャラクターに個別の誕生日を設定するのはあまりないケースなのですが、近年ではアナとエルサにそれぞれ誕生日が設定されているようです。これはこれで諸説アリアリなので、気になった方はこちらもどうぞ。

disneydb23.hatenablog.com


余談ですが、『ふしぎの国のアリス』のマッドハッターの帽子についている10/6は値札なので誕生日ではありません。


以上がドナルドの誕生日にまつわる説でした。6月9日説が有力かと思いますが、3月13日説も切り捨てたりはしないであげてください。「ドナルドは映画俳優なんだから、彼が映画で演じた役柄の誕生日はノーカンだろ!」とか「だったら、ミッキーもドナルドもわざわざ自分の誕生日にデビューできるように映画会社に交渉してるのか?おかしいだろ!」とドツボにハマります。あるファンはこう言いました。「ファンとして二度も誕生日を祝えるのは幸せなことだ」と。それで良いではありませんか。

グーフィーの諸説

グーフィーの疑問といえば「なんでプルートはペットの犬なのにグーフィーは擬人化の犬なんだ」みたいな話もありますが(『おとぼけスティーブンス一家』でシャイア・ラブーフが言ってました)、ここはやはり家族関係でしょう。

グーフィーの息子には2説ありまして、よく「二人の息子は同一人物か?」や「昔の息子には母親がいたのに、前妻と死別して再婚したのか?」といった感じにネタにされる問題なのですが、私個人としては以下の認識をしております。


グーフィーには1950年代の短編映画にジュニア、1992年のTVアニメ以降にマックスという息子が登場しています。

ジュニアは1950年代に展開された、グーフィーが一般サラリーマン男性ジョージ・ギーフとして登場する短編映画で、『グーフィーのお父さん』(1950年)からジョージの息子として登場しています。このシリーズでは奥さんも登場しており、彼女は普通の人間のビジュアルをしています。ミッキーやドナルドは本人と同じ名前やポジションで短編映画の役柄を演じることが多いため、本人の設定か役柄の設定かを判断するのは水掛け論となりがちですが、グーフィーのサラリーマンシリーズでは「ジョージ・ギーフ」という別人格であることが明示されているので、このような解釈をしています。

一方、1992年に放送開始された『パパはグーフィー』ではグーフィーとよく似た容姿を持つ息子マックスが登場しています。マックスとは二人暮らしで、隣人のピートとペグの夫妻とは学生時代の同級生であったことが明かされます。このシリーズは後に2度長編として後日談が語られています。マックスとはミッキーたちとの共演作品でも親子で登場するこすることもあり、比較的プライベート色の強い(素のキャラクターが描かれる)シリーズ『ハウス・オブ・マウス ミッキーとディズニーのなかまたち』でも親子共演を果たしているため、現在公式に親子というとマックス説が濃厚のようです。(マックスも作品によって彼女がロクサーヌだったりモナだったりするのですがこれはまた別のお話。byバギーラ)

ちなみにジュニア君ですが、『グーフィーの先生はお人好し』ではグーフィー先生を困らせる悪ガキのジョージ役、『グーフィーの二挺拳銃』ではグーフィーの妄想に登場する美女との間に生まれる子供役としても出演しています。グーフィー界の名子役なのかもしれません。(ちなみにピーター・パンや『南部の唄』のジョニー坊やで知られる元祖ディズニー子役ボビー・ドリスコールが声優を担当しています。)

上記のツイートにある通り、グーフィーの家族構成に関する説に諸説あることは変わりありませんし、私の解釈がその他の説を否定する意図のものではありません。公式が否定しない限りは、色々な可能性があったほうが楽しいですものね。(しかし、グーフィー好きの方の「マックスの母親は人間で死別してるんですよ!」と決めつけるような書き込みを見ると腑に落ちないのも事実…。)

デイジーの諸説

デイジーダックのスクリーンデビュー日はいつでしょうか?ディズニー公式によると、1月9日が定説だそうです。

※公式はデイジーに関しては誕生日ではなく、スクリーンデビュー日という言葉を使うイメージがあります。


デイジーは『ドナルドのメキシカン・ドライブ』という作品で、ドナルドが西部で出会うヒロインとしてデビューします。当時はドンナダックという名前があてられており、三年後に『ドナルドのダンス大好き』にて再登場した際にデイジーという現在の名前と姿に変更されました。デイジーの誕生日は『ドナルドのメキシカン・ドライブ』でドンナとしてデビューした日を起源としています。ドンナとデイジーは同一人物として見なすのが一般的です。

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『ドナルドのメキシカン・ドライブ』

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『ドナルドのダンス大好き』

ここでご紹介する説はデイジーとドンナは別人であるというもの。日本では馴染みが薄いのですが、ドナルドダックは海外ではコミックが大量に展開されています。1951年に発表された作品では、ドナルドとデイジーの前にドンナが現れ、デイジーを嫉妬させる場面が描かれました。2012年にコミックに再登場した際には、ホワイトウォーターという既存のキャラクター(ドナルドの遠い親戚)と交際していました。

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ドンナとデイジーの共演


コミックにおけるドンナの再登場はあまりにマイナーでほとんど語られることはありません。公式が『ドナルドのメキシカン・ドライブ』をスクリーンデビュー日と推していることからも諸説としては弱いとは思いますが(そもそも別人説を推してる人を見たことがない)、別人説も覚えておくとちょっとした話題提供に使えるかもしれません。

怪しい諸説

ここまで様々な諸説をご紹介してきました。諸説を尊重するスタンスを名乗っておきながら恐縮なのですが、モノによっては「うーん、それはちょっと…」と思うものも正直あります。ガセとまでは言いませんが、誤解が事実のように広まってしまうパターンもありますのでいくつかご紹介します。もちろんこれらの誤解が私自身の誤解の可能性もありますので、反論も歓迎です。

プーの本名

くまのプーさん』のプーの本名がサンダースであるというもの。これはプーの家の玄関の表札にミスター・サンダースと書かれていて、原作では「サンダースという表札の下で暮らしている」と「サンダースという名のもと暮らしている」をかけた言葉遊び(under the name)なのですが、ある日本語の絵本がキャラクター紹介文で「ほんとうのなまえはサンダース」と書いてしまったせいでこの説が広まってしまいました。

プーは女の子

ウィニー・ザ・プーの名前の由来は原作者の息子クリストファー・ロビン・ミルンが気に入っていた動物園のクマのウィニペグウィニー)と、湖で見かけた白鳥をプーと呼んだことから名付けられています。このウィニーが雌であったことからプーさんもメスだという説が広まった(らしい)んですが、プーの物語をもともと知っている人からすると違和感がありますよね。

プーのキャラクターとしての人気が一人歩きし、「キャラクターは知ってるけど物語は知らない」といったファンが多く生まれた日本ならではの現象なのではないかなと思っています。

アースラはアリエルの叔母

これもエキセントリックで人気のある説で、ある意味正しいのですが一口に事実というと語弊があります。アニメ版『リトル・マーメイド』の制作中、当初はアースラとトリトンを兄妹として描いていたのですが、物語を突き詰めるうちにその要素が全カットされ、完成の段階で「そういえばこいつら兄妹だったっけ」とスタッフが思い出す程度の設定となりました。結局、アニメ版ではこの設定は破棄されました。しかし、ミュージカル版ではこの設定が正式に採用されています。よって二人の関係性は、

アニメ版→アースラはトリトンの元家来(当初は兄妹の予定だった)
ミュージカル版→兄妹

アニメの続編では、アースラの出来の悪い妹モルガナが登場しています。なので、「トリトンとアースラは兄妹」「アースラはアリエルの叔母」はミュージカル版なら正しく、「トリトンとアースラとモルガナは兄妹」は誤りとなります。

エルサとアナはターザンの兄

アナと雪の女王2』のインタビューにて正式に否定されました。

エルサとアナの両親はラプンツェルの結婚式に向かう途中で遭難した

これも『アナと雪の女王2』の本編で否定されました。

エミリーはアンディのママ

トイ・ストーリー2』のジェシーを捨てた元持ち主の女の子がアンディのママであるという説。この説も人気があり、地上波放送の際には「エミリーってアンディのママなんだよ」と流布する人もおなじみの光景ですが、初期スタッフのひとりであるピート・ドクターによって「ちょっと違うね」と否定されています。「ちょっと」ということはアンディ一族に何かしらの関係がある可能性は残されていますね。

メイベルはイーゴの母親

レミーのおいしいレストラン』でレミーがしばしば潜んでいた家の老婦人メイベルが辛口評論家イーゴの母親であるとする説。これは幼少期のイーゴの家とメイベルの家に同じオブジェクトがあるからという根拠なのですが、監督のブラッド・バード自ら否定しています。締め切りギリギリで、新規オブジェクトを作る時間が無く使い回したからなんだとか。

おわりに

ドナルドの誕生日を筆頭に、様々な諸説をご覧いただきました。今なお生きている諸説にはそれなりのソースがあって成り立っています。近年ではスタッフ自らがTwitterなどで容易に裏話や個人的見解を発信できるようになり、それによって説が信憑性を持ったり否定されたりしやすくなっていると感じます。その分、スタッフや監督の言っていることが100%正しいという保証もないですから、上手に情報を取捨選択できるようになりたいですね。

もしもファン同士で諸説の議論になって収拾が付かなくなることもあるかもしれません。そんな困った時には口笛を吹くのが人間の子のセオリーであり、「※諸説あり」で締めるのが出来るオトナです。

『Disney+』専用コンテンツカタログ

『Disney+』日本版のローンチが正式に決まりましたね。蓋を開ければディズニーデラックスの配信作品にDisney+特有コンテンツを追加したリブランドだったわけですが、その翌日には既存の配信作品がごっそり取り除かれるという事態も判明しました。

日付
出来事
5/26 ディズニーシアター内にDisney+オリジナル作品のページが発見される
5/28 通常操作ではDisney+オリジナル作品のページが閲覧できないようになる
13:00、ディズニーデラックスのシアターが事実上Disney+に移行することが発表される
5/29 Disney+移行に伴い、一部作品の配信停止が発表される


さて、今回は気を取り直してDisney+にどんな新規作品が上陸するのか実はよく把握していない方向けに、オリジナル完全新作映画4本とその他に分けて、ざっくりご紹介していきたいと思います。


ネタバレのラインは人それぞれかと思いますので、前情報無しで本編を楽しみたいという方は自衛のご対応をよろしくお願いしますね。

Disney+新作オリジナル映画4本

Noelle(未配信)

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Noelle

今回ご紹介する4本のうち、唯一日本版公式からは一切アナウンスの無かった本作。結局、アメリカ版のローンチタイトルであったにもかかわらず、日本版のローンチタイトルからは残念ながら外されてしまいました。日本語版は既に制作済みなので、クリスマスに合わせて後日配信されるものかと思われます。


トーゴ

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Togo


2019年12月にアメリカで配信開始した『トーゴー』はあるマッシャー(犬ぞり使いの人)と犬ぞりリレーのリーダー犬の絆を描く、実話を基にした人間ドラマです。


ここで歴史の勉強をひとつ。1925年にアラスカ州のノームでジフテリアが流行したため、犬ぞりリレーで血清を輸送することとなりました。本作の主人公であるレナード・セッパラとトーゴーのチームが、最後から2番目の最も過酷で最長となる区間を担当しました。彼らの活躍を経て血清は無事にゴール地点まで届けられ、多くの人々の命が救われました。当時はアンカーを務めた犬のバルトがヒーローとして報道され、1995年には「バルト」としてスピルバーグ監督にアニメ映画化もされたため、バルトの知名度は高まりました(バルトはその後完全オリジナルストーリーで2本のビデオ用続編を作るというどこかのアニメ会社みたいなルートを辿っています)。


犬ぞり業界の人からはトーゴーの評価のほうが高く、彼の血を引く子孫を欲しがる人も多かったとか。それもそのはず、映画ではトーゴーは本来犬ぞりには向かない犬種であり、セッパラはトーゴーを煙たがっていました。映画ではジフテリアを運ぶシーンを軸に、セッパラとトーゴーが出会ってから絆を深めるまでを回想しながらの形式で進みます。


セッパラはウィレム・デフォー、彼の妻コンスタンスをジュリアン・ニコルソンが演じています。日本語版ではそれぞれ多田野曜平さんと高橋理恵子さんが担当しています。


吹替キャスト情報はこちら↓
トーゴー - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ


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名探偵ティミー

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Timmy Failure: Mistakes Were Made


2020年1月にアメリカで配信開始した『名探偵ティミー』。


主人公である小学生のティミー・フェイリアーは相棒のホッキョクグマのトータルと探偵事務所を開いていると思い込んでいる、自称大物の名探偵。事件に夢中なティミーは、授業は真面目に聞かずに他の生徒からは明らかに浮いているため、シングルマザーのパティや担任のクロッカス先生を困らせていました。ティミーのクラスでは、生徒が交代でハムスターを家に持ち帰って面倒を見ていたのですが、モリーという女の子からこっそり「ハムスターが死んでしまった」と打ち明けられます。母から勝手に借りてきた宝物のセグウェイも盗まれてしまい、事件の匂いを感じたティミーはかつて事務所をクビにしたクラスメイトのロロと捜査を開始します。


この作品は2013年に発売された小説「Timmy Failure: Mistakes were Made」を実写化した子供向けの映画となります。見た目は小学生なのに考え方だけはハードボイルドでニヒルな探偵が小学校生活で明らかに浮いているズレを楽しむ映画となっています。人によってはティミーのズレっぷりにイライラするかもしれませんし、対象が子供なのか大人なのかよくわからないギャグも多く登場するため、今回紹介する4作品の中では最も人を選ぶ作品になると思います。あくまでコメディなのでサスペンスとして見ていると確実に肩透かしを食う可能性がありますのでご注意を。この作品の原作はシリーズ第1作とのことですが、映画もシリーズ化されるのでしょうか。


ティミーに振り回されてしかりまくる担任のクロッカス先生を演じるのは『トイ・ストーリー』シリーズでレックスの声を演じるウォーレス・ショーンです。映画版『ホーンテッドマンション』にも出演していたので見覚えのあるディズニーファンもいることでしょう。現在76歳なのですがなかなか体を張っていらっしゃいます。同じくティミーに振り回されるシングルマザーのパティ役はオフィリア・ラヴィボンド(日本語版は小松由佳さん)。主人公のティミーの吹替を担当するのは今ひっぱりだこの斎藤汰鷹くんです。


吹替キャスト情報はこちら↓
名探偵ティミー - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ


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スターガール

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Stargirl


2020年3月にアメリカで配信開始した『スターガール』は、現在Disney+オリジナル映画の中では最新作にあたります。


リオ・ボーロックは亡くなった父の影響でネクタイをしていましたが、いじめっ子にそのネクタイを切断されてしまいます。それからというもの彼の誕生日には、毎年誰かから新しいネクタイが届くようになりました。高校生になったリオの前に突然現れたスターガールという自由奔放な女の子はリオの名前も誕生日も知っていました。リオはスターガールこそがネクタイの送り主かもしれないと思い、彼女に接するうちに惹かれていきます。スターガールは勝利の女神としてフットボールチームを優勝に導いたり、スピーチ大会で優勝候補を打ち破り、人気者となっていきます。リオとスターガールは付き合うようになり順風満帆かと思いきや、彼女にある事件が起こります。


リオという平凡な男の子の視点で、風変わりな女の子スターガールが周りに与えた影響を描き出す作品です。スターガールはいわゆる空気の読めない女の子であり、その型破りな行動が称賛もされれば非難もされてしまいます。彼女の個性は周りを元気づけることもあれば不快にさせることもあります。一番近くで彼女を見ていたリオはどんな言葉をかけるのでしょうか。あなたが周りのクラスメイトなら彼女がどのように映るのでしょうか。原作小説『スターガール』は日本でも角川文庫から刊行されています。


主人公のスターガールを演じたのは『America's Got Talent』のシーズン11でゴールデン・ブザーを獲得し優勝したグレース・ヴァンダーウォール。


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映画全体にはノスタルジックな雰囲気が漂っており、リオの亡き父の思い出の曲がザ・カーズの『Just What I Needed』だったり、ザ・ビーチ・ボーイズの『Be True to Your School』がチアリーダーやマーチング・バンドとのコラボレーションで演奏されたりします。


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物語の語り部のリオ・ボーロックはグラハム・ヴァーチャー、リオの親友ケビンはディズニー・チャンネル出身のカラン・ブラルが演じています。吹替版ではスターガールを伊瀬茉莉也さん、リオを鈴木裕斗さんが演じています。


吹替キャスト情報はこちら↓
スターガール - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ


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その他のDisney+オリジナルコンテンツ

上記の4つのオリジナル新作映画以外にも、様々なDisney+オリジナルコンテンツが日本に上陸しますので、簡単にご紹介します。

わんわん物語

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Lady and the Tramp


1955年のアニメーション映画『わんわん物語』を実写化した作品です。これもDisney+のローンチとともに配信開始されたオリジナル映画ではあるのですが、リメイクということでこの記事内に関してはこちらのカテゴリとして掲載しています。


近年、ディズニー・アニメーションは怒涛の実写ラッシュで賛否両論となっていますが、このタイトルは劇場用ではなく配信専用として制作されました。本作は犬がメインとなりますが、フルCGではなく実際の犬が出演しています。『ベラ・ノッテ』などの名シーンも再現されています。


吹替キャスト情報はこちら↓
わんわん物語 (2019) - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ


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ボー・ピープはどこに?

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Lamp Life


トイ・ストーリー2』と『トイ・ストーリー4』の間にアンディの家からいなくなったボー・ピープがどこで何をしていたのかを描く短編映画です。


故・辻谷耕史さんに代わって、東京ディズニーランドや『トイ・ストーリー・ドロップ!』から新しくウッディの声を演じることとなった松本保典さんがクレジットされた最初の作品です。


吹替キャスト情報はこちら↓
ボー・ピープはどこに? - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ


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フォーキーのコレって何?

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Forky Asks a Question


Disney+のサービス開始当初の目玉コンテンツとして挙げられていたミニシリーズです。『トイ・ストーリー4』の後日談にあたるシリーズ(全10話)で、知りたがりのフォーキーがおもちゃたちに様々なことを質問しまくります。フォーキーの声はオリジナル版ではトニー・ヘイル、日本語版では竜星涼さんが続投しています。


吹替キャスト情報はこちら↓
フォーキーのコレって何? - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ

ピクサー イン・リアル・ライフ

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Pixar in Real Life


ピクサーの作品に登場するものが現実世界に突然現れたら…?『インサイド・ヘッド』の感情を操るスイッチや、『トイ・ストーリー2』でおもちゃたちが隠れた三角コーンが突如街中に現れたら人々はどう反応するのかを観察するモニタリング番組です。

リメンバー・ミー」オーケストラコンサート

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A Celebration of the Music from Coco


ピクサー映画『リメンバー・ミー』をテーマにして行われたコンサートの様子を収録した映像です。エルネスト・デラクルス役のベンジャミン・ブラットとママ・イメルダ役のアラナ・ユーバックも出演し、映画の劇中歌を披露します。ミゲル役はアンソニー・ゴンザレスに代わって弟のアレックス・ゴンザレスが担当しています。


劇中曲のほかにも、『リメンバー・ミー』に影響を与えたメキシコの楽曲が披露されます。監督のリー・アンクリッチも解説としてVTR出演します。

ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル

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High School Musical: The Musical: The Series


2006年に日本でも大流行したディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『ハイスクール・ミュージカル』をモチーフにした新作ドラマです。『ハイスクール・ミュージカル』を舞台化することになった高校で繰り広げられるモキュメンタリー的な作品となっており、本家『ハイスクール・ミュージカル』からもあの人がゲスト出演するとかしないとか…?

未来の大統領の日記

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Diary of a Future President


若くして女性大統領となったエリーナが中学時代に記していた日記を読んで回想する形式の約30分のドラマ・シリーズです。中学時代の主人公をテス・ロメロ、大人になってからの彼女をジーナ・ロドリゲスが演じています。シーズン1は全10回で、シーズン2も企画されているそうです。

ある日 ディズニーで

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One Day at Disney


ウォルト・ディズニー・カンパニーの様々な部署や子会社で働く人に密着したドキュメンタリー作品です。約60分の長編エピソードのほか、1話5分の短編シリーズも用意されています。

ディズニーネイチャー

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Dolphin Reef


2008年からフランスを中心に展開されている自然ドキュメンタリーのレーベル『ディズニーネイチャー』の新作がDisney+で配信されることが決まりました。


サンゴ礁のイルカたち』は2018年にフランスで公開されて以来、音沙汰なしでしたが今回初配信です。サセックス公爵夫人メーガン夫人がナレーションを務めることでも話題となった『知られざるイルカの世界』もラインナップされています。


2020年4月にアメリカのDisney+で公開された完全新作『ゾウの足跡を追って』もメイキング映像版とともに同時配信開始です。

マーベル ヒーロー・プロジェクト

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Marvel Hero Project

マーベルが素晴らしい活動をしている子供をモデルにスーパーヒーローとしてコミック化するヒーロー・プロジェクトのドキュメンタリーです。第1話では生まれつき片腕のない女の子が得意の発明品を使って戦うヒーローになります。

イマジニアリング 夢を形にする人々

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The Imagineering Story


ディズニーのテーマパークを支える技術者たちイマジニアの活躍に密着した全6回のドキュメンタリーです。東京ディズニーランドの『美女と野獣 魔法のものがたり』や東京ディズニーシーについての言及もあります。取材期間は約6年間にも渡っており、その対象は上海ディズニーランドの開園前にも及びます。


監督を務めたのはウォルト・ディズニーとともにミッキーを創り出したアブ・アイワークスの孫レスリー・アイワークス。本来であれば取材でも入ることを許可されない数々のエリアにも彼女が赴き取材をしたそうです。

ジェフ・ゴールドブラムの世界探求

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The World According to Jeff Goldblum


俳優のジェフ・ゴールドブラムがホストとなり、毎回様々なもののテーマに沿ってその世界を探求します。ジェフ・ゴールドブラムの吹替は『インデペンデンス・デイ』『ジュラシック・パーク』『マイティ・ソー ダーク・ワールド』でおなじみの大塚芳忠さんが担当しています。

プロップ・カルチャー

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Prop Culture


ディズニー系列の映画作品にスポットを当て、その撮影に使われた小道具を特集する全8回のドキュメンタリー・シリーズです。毎回バラエティ豊かなラインナップで作品を特集しています。


https://twitter.com/disneydb23/status/1256265075104464898

アンコール!

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Encore!


『アンコール!』は2017年12月にABCで放送されたスペシャル番組です。高校在学中にミュージカルに出演した卒業生が久々に再結集し、同じミュージカルを再演する様子を追ったドキュメンタリーです。このパイロット版では『イントゥ・ザ・ウッズ』が取り上げられました。


今回、Disney+で配信されるのはその番組のシリーズ版(全12回)です。案内役とエグゼグティブ・プロデューサーを担当務めるは『アナと雪の女王』のアナ役でおなじみの女優クリステン・ベルです。

その他

他にも、ディズニー映画をモチーフにした作品づくりに挑戦するミニシリーズ『おうちでディズニーDIY』や、ディズニーデラックスで配信済みの『マンダロリアン』の裏側に迫る『ディズニー・ギャラリー スター・ウォーズ:マンダロリアン』(字幕)、ディズニーの新作映画やゲームの舞台裏を紹介する『ディズニーの舞台裏』(字幕)なども配信が予定されています。また、公式発表はありませんが、ディズニーの新作短編集『Short Circuit』やピクサーの新作短編集『SparkShots』の作品データらしきページが見つかっていますのでそちらにも期待したいところですね。



日本未上陸のものも含めたDisney+専用コンテンツ一覧は下記リンクから↓
Disney+ - ディズニー データベース【5/31更新】 - アットウィキ

『Disney+』日本配信作品を考える~アメリカ版映画&シリーズ一覧を添えて~

皆様、いかがお過ごしでしょうか?

『ディズニー データベース』ではGWの特集として、日本コロムビアキングレコードから発売されていたお話と歌のレコードのキャスト情報について記載しました。レコード盤の情報はなかなか見つからないので、記載のない情報について実物をお持ちの方がいらっしゃったらご連絡いただけると幸いです…!



さて宣伝はこのくらいにしまして、今回は二度目の『Disney+』特集記事をお届けしたいと思います。


↓前回は2019年11月にアメリカでローンチされた際の基本情報をお届けしました。


disneydb23.hatenablog.com


先日、米ディズニーCEOのボブ・チェイパック氏が投資家向けの収支説明会で、Disney+の日本展開を2020年末から2020年6月に前倒しする意向を発表しました。新型コロナウイルス感染のSTAY HOMEの情勢に合わせた早期解禁かと思われますが、これにより日本解禁時のラインナップが中途半端になるのではないかという懸念を抱く方もいるようです。それもそのはず、『Disney+』の現時点最大の謎というものが配信されるコンテンツそのものなのです。



Disney+は既に22の国と地域で展開されていますが、国によって配信されるコンテンツに差異があります。これは言語の問題もありますし、作品を配信する企業戦略的なタイミング、更にディズニーやピクサー以外の他社制作映画(※1)については国によって映画の配信権や販売権が異なるといった点にあります。たとえば、日本とアメリカとカナダのNetflixではジブリ映画を見ることはできませんが、その他のほぼすべての国では定額で配信されています。

※1…マーベル、スター・ウォーズ、20世紀スタジオ、ナショナル・ジオグラフィックなど

つい先週のことではありますが、『2020年5月1日より20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンが発売していた20世紀スタジオ及びサーチライト・ピクチャーズほかの作品はウォルト・ディズニー・ジャパンが発売することになりました。』との発表がありました。これによって日本の20世紀スタジオ作品の販売権がディズニー・ジャパンに移行したことが明示されました。アメリカでは旧20世紀フォックスの作品も一部配信されています。


国内でディズニーデラックスとDisney+の比較をする記事(以下『比較ブログ』と呼びます)を調べてみると、オリジナル番組の有無や解像度、料金体系の話に終始しており、実際に見られるコンテンツ数については

アメリカではこんなに見られます!(だから日本でも見られるっしょ)」

といった感じで日本上陸の際のローカライズを考慮していないケースが多いのです。というわけで、今回はDisney+で配信される可能性のあるタイトルをいくつかのカテゴリに分けて、その配信難易度について予想してみようのコーナーです。あと数ヶ月も待てば答えが出る話題なので、そんなに厳密には予想しませんが、Disney+に過度な期待を寄せる方のハードルを多少なりとも下げるお手伝いができればと思います。また、この記事の後半にはアメリカのDisney+で配信されている映画とシリーズをリストアップしましたので、「お前の予想なんか聞いてられるか。リストを出せ、リストを!」という方は目次から飛んでいただければと思います。それでは今回も1億3,000万人の誰か一人にでも響くことを祈って…!


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目次

本題に入る前に:ディズニーデラックスについて

Disney+の日本展開が発表されてからよく話題にされるのが2019年3月から先行リリースされていた『ディズニーデラックス』がどうなるのか、ということです。よく比較ブログで説明されている運営元は以下の通り。

Disney+ 米ディズニーの直営
ディズニーデラックス ディズニーの日本法人とドコモ


ちなみにこうした比較ブログでは『米ディズニー直営で4K対応もしているDisney+こそが至高であり、Disney+のオリジナル番組も配信しないし4K非対応のディズニー・ジャパン独自のディズニーデラックスは劣悪品だ』と言わんばかりの論法に持っていきがちなのですが、それはさておきどちらもディズニー・ジャパンが絡むであろう点は言及されにくい事柄でもあります。日本でDisney+を展開する以上は、広報や新規吹替や既存吹替の収録について、ディズニー映画の配給や販売を手掛けるウォルト・ディズニー・ジャパンの力を借りることになるはずです。またディズニーデラックスは4月の時点で1年間割引のプランも案内していますので、少なくともDisney+の開始に伴う終了はなさそうです。ウォルト・ディズニー・ジャパンは双方の類似サービスに同時に関わっていくという形になるのでしょう。ただし、『ウォルト・ディズニー・トレジャーズ』では日本語吹替が存在するのに収録されなかった事例があるので、実際の事情は消費者が想像している以上に複雑である可能性もあります。


ちなみに一部のファンから散々な言われようのディズニーデラックスですが、一度配信開始した作品は配信終了することがないという点では個人的に優秀だと思います。Disney+では初期に配信されていた『ホーム・アローン』『ホーム・アローン2』がこっそり居なくなったりしています。これが海外特有の事象で日本のDisney+に影響しないと良いのですが…。
※ディズニーデラックスでもサイレント配信終了した事例があると、TORIさん(https://twitter.com/TORI198674)からご指摘いただきました。訂正してお詫び致します。

作品カテゴリ別考察

(1)米Disney+でもディズニーデラックスでも配信されている作品

難易度:★

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Disney+とディズニーデラックスは類似サービスであるという大多数の方々のご認識通り、ディズニーやスター・ウォーズの主要作品はどちらにも収録されています。これらの作品はアメリカのディズニーの配信権も日本のディズニーの配信権もクリアしているということになりますので、基本的にはそのまま見られると考えて良いでしょう。

(2)Disney+オリジナル番組で日本語吹替が存在する作品

難易度:★

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さてフリークの皆さんならご存知の通り、Disney+オリジナル番組の多くには既に日本語吹替が公開されています。当初は日本語の無かった作品も随時追加されてきました(日本語対応タイトルについては後述)。最初は『マンダロリアン』のみ日本のディズニーデラックスにも登場したので、Disney+のオリジナル番組はディズニーデラックスで配信されるのではと予想する声も多かったのですが、最終的に行き着く先は日本のDisney+のための新録だったということでしょう。こちらも普通に配信されると見て良いでしょう。

(3)Disney+オリジナル番組で日本語吹替が存在しない作品

難易度:★★

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Disney+オリジナル番組の中には、一部日本語吹替が実装されていない作品があります。現時点では米Disney+の作品には日本語字幕が実装されていません(※2)。裏ではもう準備されているかもしれませんが、もし無ければこれらの作品が英語音声+日本語字幕なしで日本のDisney+に来ることになってしまいます。英語音声+字幕なしでコンテンツを配信する例は日本のディズニーにおいては考えにくい(※3)ため、ローンチの時点では配信されない可能性がありますが、時間が経てば吹替or字幕とともに配信開始する期待はできると思います。

※2…ディズニーデラックスの『マンダロリアン』は日本語音声と日本語字幕が選択できますが、Disney+では日本語音声のみで日本語字幕は選択できません。

※3…ディズニーデラックスでも例外的に英語音声+字幕オフで配信された作品はありますが、ファミリー向けで日本語吹替と字幕が一切ないコンテンツは苦情の的になり得るので忌避される傾向にあります。

★Disney+オリジナル番組の日本語吹替配信状況(2020/5/8現在)
○…吹替あり ×…吹替なし -…音声なし

【映画】

Lady and the Tramp
Noelle
Togo
Timmy Failure: Mistakes Were Made
Stargirl

ドキュメンタリー映画

One Day at Disney
Dolphin Reef
Elephant
Diving With Dolphins
In the Footsteps of Elephant
Penguins: Life on the Edge

【ドラマ&アニメシリーズ】

マンダロリアン
High School Musical: The Musical: The Series
Diary of a Future President
スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ(シーズン7)

【ドキュメンタリーシリーズ】

Marvel's Hero Project
The Imagineering Story
The World According to Jeff Goldblum
Pick of the Litter
× Disney Insider
Prop Culture
Disney Gallery: The Mandalorian
Fairy Tale Weddings(シーズン2)

【リアリティシリーズ】

× Encore!
Be Our Chef
Shop Class

【短編映画】

× Marvel Studios: Expanding the Universe
Lamp Life

【ショートシリーズ】

Disney Family Sundays
Forky Asks a Question
Pixar in Real Life
SparkShorts
One Day at Disney
Short Circuit

【その他】

× A Celebration of the Music from Coco
- Arendelle Castle Yule Log

(4)米Disney+にありディズニーデラックス未配信だが、日本でBlu-ray・DVDが存在する作品

難易度:★★★

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ディズニーデラックスでは初期の実写映画作品も多く配信されています。これらの作品は2000年代前半のDVD化の際に吹替が新録されています。そのいくつかの作品はディズニーデラックスでも配信されていますが、結局配信されずに今に至る作品もあります。例としては『うっかり博士の大発明 フラバァ』『黒ひげ大旋風』など名作揃いです。他にも『ラブ・バッグ モンテカルロ大暴走』『星の国から来た仲間』などシリーズ作の中でポツンと配信してもらえなかった不憫な子もいたりします。ディズニーデラックスで配信されなかったのですから何らかの事情があるはずです。(つまんなそうだから、とかだったら議論の余地もないですが…。Blu-ray化もされなかったし…)

(5)米Disney+にありディズニーデラックス未配信で公式には未DVD化だが日本語吹替が存在する作品

難易度:★★★☆

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2000年代前半に日本語吹替が新録されたクラシック実写映画であれば、大抵はDVD化されており入手さえすれば視聴することが可能です。しかし、それより少し前のVHS用に収録された吹替がそのままディズニー・チャンネルに流用された『四つの願い』『オズ』や、出処もよくわからない『ハダシの重役』などDVD化されていない作品は視聴困難とされてきました。『オズ』のVHS吹替はディズニーデラックスで復活を果たしましたが、『四つの願い』『ハダシの重役』のように配信されなかった作品もあります。DVD化されなかった作品については登場が危ぶまれますし、やはり何らかの事情があるのかもしれませんが、『オズ』のようなまさかの復活も低確率ながらあり得るかも知れません。(つまんなそうだから、とかだったら…以下略。)


また、この標題の条件としては、初期のディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーの大多数が当てはまります。比較的最近の人気作はDVD化もされていますし、ディズニーデラックスでも配信されましたが、多くの作品はディズニー・チャンネルで放送されたのみでソフト化もディズニーデラックス入りも果たしていません。これらの作品がディズニーデラックスに来る可能性は低そうですが、「米Disney+で配信されてるからディズニー・チャンネルで放送した日本語を付けて配信しちゃおうか!」みたいな便乗があるかもしれません。米Disney+ではディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーが109本中98本配信されている(筆者調べ)ので、ここはあわよくば期待したいところでしょう。


ただし、存在する吹替がディズニー・ジャパン担当前の旧声優陣だったりレア吹替のみの場合(『マペットの夢みるハリウッド』のカーミット山田康雄ミス・ピギー天地総子など)は日本語収録は厳しいでしょう。日本語字幕のみの収録があればラッキーといったところでしょうか。

※4…2020年5月に唐突に未ソフト化の『カデット・ケリー』が配信されることが発表されました。本作はDisney+のラインナップに含まれています。

(6)米Disney+にありディズニーデラックス未配信で日本語吹替が存在せず、邦題がある作品

難易度:★★★★

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ディズニーデラックスはほぼすべての作品が日本語吹替に対応していたため(※5)、ここまで日本のDisney+で配信される作品も日本語吹替が存在する作品と仮定してきました。ディズニーデラックスでは日本語音声搭載を重視していましたが、Disney+では同様のスタンスなのか、それとも英語音声+日本語字幕で流せる映画を片っ端からとにかく流すスタンスなのか基本の方向性によって大きくコンテンツが左右されると思います。映画の字幕がどのような管理をされているかは不明ですが、邦題が存在するということは少なくとも劇場にて字幕スーパー版で公開されたことのある可能性が高いため、その日本語字幕を流用できれば適用自体は容易にできそうです。しかし、そのような古い字幕を使い回すよりは現在の表現で字幕を作り直すほうが今のディズニーらしいとも言えます。字幕を発掘するにしろ作り直すにしろ、時間がかかることには変わりありません。

※5…英語音声+日本語字幕のみの『スプラッシュ』や、英語音声+字幕オフの『グーフィーのボクシング教室』などの例外はありました。

(7)米Disney+にありディズニーデラックス未配信で、そもそも邦題すらない作品

難易度:★★★★★

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こちらも日本語字幕を新たに準備しないと配信できないという点で、(6)と条件はほぼ同じなのですが、邦題がない=日本での知名度は限りなく低いということになります。ディズニーデラックスでも知名度の低い実写映画が配信された例はありますが、それらには日本語吹替が既に存在するなど、ある程度は日本展開の歴史のある作品でした。しかし、邦題がないということは日本未公開作品をくまなくチェックするかなりの映画マニアやディズニーマニアしか知り得ない領域になってしまうわけです。『Frank and Ollie』などは日本のマニアの多くにも受け入れられるかもしれませんが、古い映画ともなればそこまでのコストを掛ける勝算があるかと言われると疑問です。

(8)米Disney+にないが、ディズニーデラックスにある作品

難易度:★★★

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ここで冒頭の導入を少し思い出していただきたいのですが、アメリカのDisney+こそが最強なんてことはなく、カナダ版にはあるのにアメリカ版では権利の関係上配信できない作品なんてのもあります。権利の違いにおける優位性は日本にも言えることで、日本のDisney+がアメリカのDisney+に無い映画を配信してくれる可能性もありそうです。もし日本の配給権を優先するという仮説が正しければディズニーデラックスの利点がかなり疑わしいものになってきます。


ちなみに米Disney+、2019年の作品は大体独占配信していますが、その少し前の2017~2018年頃の作品は他の定額サービスに貸し出しているため、現在返却待ちの映画が非常に多いです(『美女と野獣』(実写版)『プーと大人になった僕』『メリー・ポピンズ リターンズ』など)。クラシック作品も含めるとなんと2021年11月まで配信開始予定作品がリストアップされています。

(9)日本独自のコンテンツ

難易度:★★★★★

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Disney+では新たな映像作品が次々と制作されていますが、現時点では国ごとの独自コンテンツの予定は発表されていません。日本独自のコンテンツという点ではディズニーデラックスに期待するのが正解です。「東京ディズニーリゾートのショーを配信してほしい」や「風間くんやケンティーを出して」という要望はDisney+ではなくディズニーデラックスに出しましょう。

【補足】マーベル・シネマティック・ユニバース

マーベルのTVアニメシリーズの歴史も長く、1980年代から様々なシリーズが展開されてきました。日本でも吹替版が作られた作品もありますが、ディズニーのレーベルから公式にこれらの作品が公開されたのはディズニーデラックスが初となります。これらの作品が日本のDisney+でどのように展開されるかが見ものです。


マーベル・シネマティック・ユニバースの映画作品も見ておきましょう。米国では2019年頃の作品はDisney+で独占配信していますが、前述の(9)にも記載したとおり、マーベルでも『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』『アントマン&ワスプ』の2作が返却待ちです。ちなみに米国では第1作『アイアンマン』の権利がクリア済ですが、インクレディブル・ハルクスパイダーマンは相変わらずです。日本ではディズニーデラックスのラインナップ準拠になるのでしょうか…?

日本 米国
DX +
アイアンマン ×
インクレディブル・ハルク × ×
アイアンマン2
マイティ・ソー
キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー
アベンジャーズ
アイアンマン3
マイティ・ソー ダーク・ワールド
キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン
アントマン
シビル・ウォー キャプテン・アメリカ
ドクター・ストレンジ
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス
スパイダーマン ホームカミング × ×
マイティ・ソー バトルロイヤル
ブラックパンサー
アベンジャーズ インフィニティ・ウォー ※6
アントマン&ワスプ ※7
キャプテン・マーベル
アベンジャーズ エンドゲーム
スパイダーマン ファー・フロム・ホーム × ×

※6…2020年6月に配信開始予定
※7…2020年7月に配信開始予定

【補足】ザ・シンプソンズ

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20世紀フォックスのモンスター・コンテンツ『ザ・シンプソンズ』も権利がディズニーに移りました。アメリカでは1989年から2020年にかけて31シーズンが放送されました。日本では1992年から吹替版が制作され、14シーズンと劇場版の吹替を最後に日本語版の制作は終了。シーズン15以降は字幕版のみの放送となり、日本版DVDの発売も終了となりました。日本におけるDVDの販売権は先日ディズニー・ジャパンに移ったので配信対象となる可能性はあります。


しかし、アメリカのディズニー公式Twitterでたまに話題に上がるザ・シンプソンズは日本の公式Twitterでは一度も言及されていません。さらにアメリカで『2分の1の魔法』の同時上映だったザ・シンプソンズの短編も日本公開時にはカットされる予定でした。果たしてディズニー・ジャパンにおけるスプリングフィールドの住民の市民権やいかに…?

【補足】その他のコンテンツ

ここまでディズニーのコンテンツを中心に、過去の日本での展開ごとにカテゴリを分けて見てきました。ピクサースター・ウォーズは権利がハッキリしてりディズニーデラックスでも配信済みの作品が多いので基本的には。心配は無さそうです。ナショナル・ジオグラフィックについては日本での権利がどうなってるかはよくわかりませんが、Disney+の日本向けティザーサイトにロゴが入ってたのできっとあるんでしょう。もしこれで対応していなかったら強気に行って良いと思います。どこにだ。


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散々見慣れたこの画面もそろそろ見納めか…?



米Disney+配信作品リスト

Disney+加入にあたり、ディズニーデラックスを継続するか迷う方の中にはDisney+の配信作品リストを見て決めたいという人もいると思います。残念ながら配信作品全リストを記載しているようなウェブサイトは見つかりませんでした。というのも、Disney+にはディズニーデラックスと違って作品の一覧を見る手段が用意されておらず、全作品のリストを一般の人が作るのは不可能な状況にあります。視聴者側からしたら大量のコンテンツを持っているDisney+なのでそのコンテンツ数を公言したほうが魅力が伝わると思うのですが、ディズニー的にはこれでも満足行かないのでしょうか。


今回は日本上陸コンテンツを考える上で調査した、2020年5月8日現在の『All Movies A to Z』選択時に表示される609本と『All Series A to Z』選択時に表示される228本、合わせて837作品の一覧を巻末付録として公開したいと思います。「だったら、これが映画とTVシリーズの全一覧なんじゃないの?」とお思いかもしれませんが、『All Movies』のくせにアニメ版『ダンボ』が抜けていたり、短編映画やDisney+オリジナルのショートクリップ『Forky Asks a Question』のようなMovieとSeriesのどちらにも該当しない作品もあります。なので全作品リストとは公言できなかったので、目安として使っていただければと思います。一部邦題があるにも関わらず、私の調査不足で原題のままとなっている作品もあるかもしれません。また、調査時間の都合上ナショナル・ジオグラフィックのコンテンツはすべて原題としています。それでもよろしければ、このままお進みください!


なお、アメリカのDisney+の配信情報がもっと欲しいという方には、原題のみになりますが以下のサイトをおすすめします。「Disney+の配信作品を調査しました!」と言ってこのリストを英語のまま転載している人もいたりしますが、ここですら全作品は網羅できていないのが現状です。それだけ厄介な沼なのです。


www.androidauthority.com


映画一覧 (All Movies A to Zの609本)

※D+…Disney+オリジナル映画

101 ディズニー
102 ディズニー
1%のハンデ DCOM
101匹わんちゃん ディズニー
101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険 ディズニー
12 Dates of Christmas テレビ映画
12人のパパ FOX
2分の1の魔法 ピクサー
5つ子ちゃんがやって来た! DCOM
80デイズ ディズニー
A Celebration of the Music From Coco D+
A Tale of Two Critters ディズニー
America's Heart & Soul ディズニー
Amy ディズニー
Annie テレビ映画
Apollo: Missions To The Moon ナショジオ
Arendelle Castle Yule Log D+
Atlantis Rising ナショジオ
Before the Flood ナショジオ
BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアン ディズニー
Bizarre Dinosaurs ナショジオ
Born Wild: The Next Generation ナショジオ
Breaking 2 ナショジオ
Bridge of Boogedy テレビ映画
CaseBusters テレビ映画
Decorating Disney: Holiday Magic テレビ
Diana: In Her Own Words ナショジオ
Disney's Fairy Tale Weddings Holiday Magic テレビ
Disney's Fairy Tale Weddings Special テレビ
Diving with Dolphins D+Disneynature
Dolphin Reef D+Disneynature
Doug's 1st Movie ディズニー
Drain Alcatraz ナショジオ
Drain the Bermuda Triangles ナショジオ
Drain the Great Lakes ナショジオ
Drain the Oceans: WWII ナショジオ
Drain the Sunken Pirate City ナショジオ
Drain the Titanic ナショジオ
Earth Live ナショジオ
Easter Island Unsolved ナショジオ
Elephant D+Disneynature
Expedition Amelia ナショジオ
Expedition Mars Spirit & Opportunity ナショジオ
Frank and Ollie ディズニー
Free Solo ナショジオ
Fuzzbucket テレビ映画
Giants of the Deep Blue ナショジオ
GO! GO! ガジェット ディズニー
GO! GO! ガジェット2 ディズニー
GO! フィギュア DCOM
Greyfriars Bobby ディズニー
Hacksaw テレビ映画
Help! おたすけエイリアンズ DCOM
High School Musical: The Musical: The Series: The Special D+
How Dogs Got Their Shapes ナショジオ
Ice Age: The Great Egg-Scapade FOX
In the Footsteps of Elephant D+Disneynature
Incredible! The Story of Dr. Pol ナショジオ
Into the Grand Canyon ナショジオ
Into the Okavango ナショジオ
Jane ナショジオ
Jane Goodall the Hope ナショジオ
Journey to Shark Eden ディズニー
Justin Morgan Had a Horse テレビ映画
Kingdom of the Apes Battle Lines ナショジオ
Kingdom of the Blue Whales ナショジオ
Lady and the Tramp D+Disneynature
LEGO Star Wars: The New Yoda Chronicles – Duel of the Skywalkers SW
LEGOスター・ウォーズ ニュー・ヨーダ・クロニクル#1 SW
LEGOスター・ウォーズ ニュー・ヨーダ・クロニクル#2 SW
LEGOスター・ウォーズ ニュー・ヨーダ・クロニクル#3 SW
LEGOスター・ウォーズ ニュー・ヨーダ・クロニクル#4 SW
Life-Size 2 テレビ映画
Man Among Cheetahs ナショジオ
Mars Inside SpaceX ナショジオ
Marvel Studios: Assembling a Universe マーベル
Miracle at Midnight テレビ映画
Miracle Landing on the Hudson ナショジオ
Mission to the Sun DCOM
Mr. Boogedy テレビ映画
Mr.インクレディブル ピクサー
My Dog, the Thief テレビ映画
Newsies: The Broadway Musical テレビ映画
Noelle D+
Once Upon a Mattress テレビ映画
One Day at Disney D+
Paris to Pittsburgh ナショジオ
Penguins Disneynature
Penguins Life on the Edge D+Disneynature
Planet of the Birds ナショジオ
Prom ディズニー
Prowlers of the everglades ディズニー
Recess: All Growed Down ディズニー
Recess: Taking the Fifth Grade ディズニー
Roving Mars ディズニー
Ruby Bridges テレビ映画
Santa Paws 2: The Santa Pups ディズニー
Sceience Fair ディズニー
Sea of Hope America's Underwater Treasures ナショジオ
Secrets of Christ's Tomb: Explorer Special ナショジオ
Secrets of King Cobra ナショジオ
Sharks of Lost Island ナショジオ
Skyrunners テレビ映画
Snowglobe テレビ映画
Stargirl D+
Stonehenge Decoded Secrets Revealed ナショジオ
Sultan and the Rock Star テレビ映画
Super Buddies ディズニー
Teacher's Pet ディズニー
Teen Spirit テレビ映画
The Apple Dumpling Gang Rides Again ディズニー
The Biscuit Eater ディズニー
The Boy Who Talked to Badgers テレビ映画
The Castaway Cowboy ディズニー
The Christmas Star テレビ映画
The Disney Family Singalong テレビ
The Flood ナショジオ
The Ghosts of Buxley Hall ナショジオ
The Incredible Dr Pol Blue Ribbon Kids ナショジオ
The Incredible Dr Pol Jingle Pols ナショジオ
The Jungle Book: Mowgli's Story ディズニー
The Last Tomb of Alexander the Great ナショジオ
The Little Mermaid Live! テレビ
The Mistle-Tones: A Musical テレビ映画
The Olympic Elk ディズニー
The Plausible Impossible テレビ
The Proud Family Movie ディズニー
The Secret of the Magic Gourd ディズニー
Three Days テレビ映画
Tiger Cruise DCOM
Timmy Failure: Mistakes Were Made D+
Titanic: 20 Years Later With James Cameron ナショジオ
Togo D+
Trail of the Panda ディズニー
Tree Climbing Lions ナショジオ
Unidentified Flying Oddball ディズニー
Valiant ディズニー
Viking Warrior Women ナショジオ
Waking Sleeping Beauty ディズニー
Winged Seduction: Birds of Paradise ナショジオ
World's Greatest Dogs ナショジオ
Yellowstone Cubs ディズニー
You Lucky Dog DCOM
アーロと少年 ピクサー
アイアン・ウィル 白銀に燃えて ディズニー
アイアンマン マーベル
アイアンマン&ハルク:奇跡のタッグ マーベル
アイアンマン2 マーベル
アイアンマン3 マーベル
アイス・エイジ FOX
アイス・プリンセス ディズニー
アイドル追っかけ大作戦! DCOM
アヴァロン 千年の恋 DCOM
青きドナウ ディズニー
アトランティス 失われた帝国 ディズニー
アトランティス 帝国最後の謎 ディズニー
穴 HOLES ディズニー
アナと雪の女王 ディズニー
アナと雪の女王2 ディズニー
アナと雪の女王 家族の思い出 ディズニー
アバター FOX
あひる大旋風 ディズニー
アベンジャーズ マーベル
アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン マーベル
アベンジャーズ エンドゲーム マーベル
アラジン (1992) ディズニー
アラジン (2019) ディズニー
アラジン ジャファーの逆襲 ディズニー
アラジン完結編 盗賊王の伝説 ディズニー
アリス・イン・ワンダーランド ディズニー
アントマン マーベル
イカボードとトード氏 ディズニー
イケてる私とサエない僕 DCOM
イルカがいた夏 DCOM
インヴィンジブル 栄光へのタッチダウン ディズニー
インサイド・ヘッド ピクサー
インビジブル・シスター DCOM
ウィロー FOX
ウェイバリー通りのウィザードたち ザ・ムービー DCOM
ウォーリー ピクサー
ウォルト・ディズニーのサンタクローズ3 クリスマス大決戦! ディズニー
ウォルト・ディズニーの約束 ディズニー
宇宙少女ゼノン DCOM
うっかり博士の大発明 フラバァ ディズニー
エイリアンズ・オブ・ザ・ディープ ディズニー
エバーラスティング 時をさまようタック ディズニー
エミールと探偵たち ディズニー
黄金作戦 追いつ追われつ ディズニー
王様の剣 ディズニー
オールド・ドッグ ディズニー
オールド・ルーキー ディズニー
おしゃれキャット ディズニー
オズ ディズニー
おとぼけスティーブンス一家 ザ・ムービー DCOM
お兄ちゃんはデンマザー DCOM
おもちゃの王国 ディズニー
おやゆび姫 サンベリーナ FOX
オリバー ニューヨーク子猫ものがたり ディズニー
リビアちゃんの大冒険 ディズニー
俺たちサバイバー DCOM
カーズ ピクサー
カーズ2 ピクサー
カーズ クロスロード ピクサー
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー マーベル
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス マーベル
カールじいさんの空飛ぶ家 ピクサー
怪傑ゾロ ディズニー
海底2万マイル ディズニー
カウベルズ パパのビジネスを救え! DCOM
帰ってきたウィザードたち アレックスvsアレックス テレビ映画
カデット・ケリー DCOM
彼女はホログラム・スター DCOM
彼女はモンスター・ファイター DCOM
彼女は夢見るドラマ・クイーン ディズニー
花粉がつなぐ地球のいのち Disneynature
カントリー・ベアーズ ディズニー
がんばれ!がんばれ!ベンジー ディズニー
がんばれ!ルーキー FOX
カンフー・プリンセス ウェンディ・ウー DCOM
カンペキ・ボーイ DCOM
きいてほしいの、あたしのこと -ウィン・ディキシーのいた夏- FOX
黄色い老犬 ディズニー
奇跡の旅 ディズニー
奇跡の旅2 サンフランシスコの大冒険 ディズニー
奇跡のチェックメイト クイーン・オブ・カトウェ ディズニー
キッド ディズニー
きつねと猟犬 ディズニー
きつねと猟犬2 トッドとコッパーの大冒険 ディズニー
キム・ポッシブル DCOM
キム・ポッシブル ザ・ムービー ドラマチック・ナイト DCOM
キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー マーベル
キャプテン・アメリカ ファースト・アベンジャー マーベル
キャプテン・マーベル マーベル
キャプテンコック エディー DCOM
キャンドルシュー セント・エドモンドの秘宝 ディズニー
キャンプ・ロック DCOM
キャンプ・ロック2 ファイナル・ジャム DCOM
キューティ・ツインズ シュートをねらえ! DCOM
銀河少女ゼノン DCOM
グーフィー・ムービー ホリデーは最高!! ディズニー
クール・ランニング ディズニー
グッドラック・チャーリー ザ・ムービー DCOM
クマの親子の物語 Disneynature
くまのプーさん ディズニー
くまのプーさん 完全保存版 ディズニー
くまのプーさん 完全保存版II ピグレット・ムービー ディズニー
くまのプーさん クリストファー・ロビンを探せ! ディズニー
くまのプーさん ザ・ムービー はじめまして、ランピー! ディズニー
くまのプーさん みんなのクリスマス ディズニー
くまのプーさん ルーの楽しい春の日 ディズニー
クラウド9 DCOM
クリスマス・マジック プレゼントはお天気マシーン DCOM
クリスマスに届いた愛 ディズニー
グレイテスト・ゲーム ディズニー
グレッグのダメ日記 FOX
グローリー・ロード ディズニー
黒ひげ大旋風 ディズニー
ゲーム・プラン ディズニー
恋のからさわぎ ディズニー
幸福のペンダント DCOM
コートに賭ける奇跡 DCOM
子象物語 ディズニー
孤独なスーパーヒーロー DCOM
コルドロン ディズニー
ザ・スイッチ DCOM
ザ・ブリザード ディズニー
ザ・マペッツ ディズニー
ザ・マペッツ2 ワールド・ツアー ディズニー
サーフガールズ DCOM
最後のボウリング・バトル テレビ映画
サウンド・オブ・ミュージック FOX
砂漠は生きている ディズニー
サバンナを生きる百獣の王 Disneynature
サルの王国とその掟 ディズニー
三銃士 ディズニー
三十四丁目の奇蹟 FOX
サンタクローズ ディズニー
サンタクロース・リターンズ!クリスマス危機一髪 ディズニー
サンタに化けたヒッチハイカーは、なぜ家をめざすのか? ディズニー
三人の騎士 ディズニー
三匹荒野を行く ディズニー
シアターの怪人 DCOM
史上最強のグーフィー・ムービー Xゲームで大パニック! ディズニー
シビル・ウォー キャプテン・アメリカ マーベル
シャーペイのファビュラス・アドベンチャー DCOM
ジャイアント・ピーチ ディズニー
ジャック ディズニー
シャム猫FBI ニャンタッチャブル ディズニー
ジャングル 2 ジャングル ディズニー
ジャングル・キャット ディズニー
ジャングル・ジョージ ディズニー
ジャングル・ジョージ2 ディズニー
ジャングル・ブック ディズニー
ジャングル・ブック2 ディズニー
ジャンプ・イン! DCOM
シュガー・ラッシュ ディズニー
少年マイロの火星冒険記 3D ディズニー
ジョナス・ブラザーズ ザ・コンサート 3D ディズニー
ジョニー・カパハラ 究極のビッグ・ウェーブ ディズニー
ジョン・カーター ディズニー
白雪姫 ディズニー
新・ボクはむく犬 ディズニー
シンデレラ ディズニー
シンデレラII ディズニー
シンデレラIII 戻された時計の針 ディズニー
シンプソンズ THE MOVIE FOX
新ロビンソン漂流記 その他の映画
スイート・ライフ ザ・ムービー DCOM
スイスファミリー・ロビンソン ディズニー
ズートピア ディズニー
スクリーム・チーム 僕らの幽霊退治 DCOM
スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス SW
スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃 SW
スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐 SW
スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望 SW
スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲 SW
スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還 SW
スター・ウォーズ クローン・ウォーズ SW
スター・ウォーズ 最後のジェダイ SW
スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け SW
スター・ウォーズ フォースの覚醒 SW
スターにアイ・ラブ・ユー DCOM
スティッチ!ザ・ムービー ディズニー
ストレイト・ストーリー その他の映画
スノー・ドッグ ディズニー
スパイアニマル・Gフォース ディズニー
スプラッシュ ディズニー
スペースキャット ディズニー
スマート・ハウス DCOM
スリーメン&ベビー ディズニー
スリーメン&リトルレディ ディズニー
セイクレッド・プラネット 生きている地球 ディズニー
生命の神秘 ディズニー
世界最強の男 ディズニー
セクレタリアト 奇跡のサラブレッド ディズニー
背番号00大奮戦 ディズニー
ゾーイの秘密アプリ DCOM
続・星の国から来た仲間 ディズニー
続ラブ・バッグ ディズニー
ゾンビーズ DCOM
宝島 ディズニー
ターザン&ジェーン ディズニー
ターナー&フーチ すてきな相棒 ディズニー
大自然の片隅 ディズニー
タイタンズを忘れない ディズニー
ダイナソー ディズニー
タイムマシン大作戦 DCOM
タイムマスター 時空をかける少年 ディズニー
イムリミットは24時間 DCOM
ダックテイル ザ・ムービー 失われた魔法のランプ ディズニー
脱線あしか騒動 テレビ映画
ダッドナップ パパ誘拐計画 DCOM
ダブル・キャンパス 天才学者は13歳 DCOM
探偵少女レクシー DCOM
ダンボ (2019) ディズニー
ダンボドロップ大作戦 ディズニー
チアガールズ DCOM
チーター 三人とチーター友情物語 ディズニー
チーター・ガールズ DCOM
チーター・ガールズ2 DCOM
チーター・ガールズ3 in インド DCOM
チキン・リトル ディズニー
地底探検 FOX
チビッ子ギャング台風 ディズニー
チャンス・ボール FOX
チンパンジー 愛すべき大家族 ネイチャー
ディードル・ブラザーズ 悪ノリ双子の大作戦 ディズニー
ディープ・ブルー BBC
ティーン・ビーチ・ムービー DCOM
ティーン・ビーチ2 DCOM
ティガー・ムービー プーさんの贈りもの ディズニー
ディズニーランド・アラウンド・ザ・シーズンズ テレビ映画
ディセンダント DCOM
ディセンダント ショート・ストーリー アンダー・ザ・シー テレビ映画
ディセンダント2 DCOM
ディセンダント3 DCOM
デイビー・クロケット 鹿皮服の男 ディズニー
ティモシーの小さな奇跡 ディズニー
ティンカー・ベル ディズニー
ティンカー・ベルと輝く羽の秘密 ディズニー
ティンカー・ベルと月の石 ディズニー
ティンカー・ベルと妖精の家 ディズニー
テニス靴をはいたコンピューター ディズニー
天使にラブ・ソングを… ディズニー
天使にラブ・ソングを2 ディズニー
トイ・ストーリー ピクサー
トイ・ストーリー2 ピクサー
トイ・ストーリー3 ピクサー
トイ・ストーリー4 ピクサー
塔の上のラプンツェル ディズニー
トール・テイル パラダイス・ヴァレーの奇跡 ディズニー
ドクター・ストレンジ マーベル
ドクター・ドリトル FOX
ドクター・ドリトル2 FOX
トム・ソーヤーの大冒険 ディズニー
トレジャー・プラネット ディズニー
トロン ディズニー
トロン:レガシー ディズニー
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ディズニー
ナショナル・トレジャー ディズニー
ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記 ディズニー
ナティ物語 ディズニー
ナビゲイター ディズニー
ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女 ディズニー
ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛 ディズニー
南極物語 ディズニー
ニュージー ディズニー
眠れる森の美女 ディズニー
ノートルダムの鐘 ディズニー
ノートルダムの鐘II ディズニー
ハービー 機械じかけのキューピッド ディズニー
ハイスクール・ミュージカル DCOM
ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー ディズニー
ハイスクール・ミュージカル2 DCOM
ハイテクサンタがやってきた DCOM
パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉 ディズニー
パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト ディズニー
パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち ディズニー
パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド ディズニー
バグズ・ライフ ピクサー
走れ!おしゃべり馬 ひみつの必勝作戦 DCOM
ハックフィンの大冒険 ディズニー
バッド・ヘア・デー DCOM
バッファロー・ドリーム DCOM
バブル星人あらわる! DCOM
遥かなる子熊の森 ディズニー
ハロウィーンタウン DCOM
ハロウィーンタウン2 カラバーの復讐 DCOM
ハロウィーンタウン3 カーニバルは大騒動 DCOM
ハロウィーンタウン4 ウィッチ大学へようこそ DCOM
ハンナ・モンタナ ザ・コンサート 3D ディズニー
ハンナ・モンタナ ザ・ムービー ディズニー
バンビ ディズニー
バンビ2 森のプリンス ディズニー
ビアンカの大冒険 ディズニー
ビアンカの大冒険 ゴールデン・イーグルを救え! ディズニー
ピーター・パン ディズニー
ピーター・パン2 ネバーランドの秘密 ディズニー
ピート・ザ・チキン 僕は超人気セレブ! DCOM
ピートとドラゴン ディズニー
ピートと秘密の友達 ディズニー
ビーバーの谷 ディズニー
美女と野獣 (1991) ディズニー
美女と野獣 ベルの素敵なプレゼント ディズニー
美女と野獣 ベルのファンタジーワールド ディズニー
ビッグ・ビジネス ディズニー
ピノキオ ディズニー
ビバ!ラブ・バッグ ディズニー
秘密のミラクル・マジシャン DCOM
百獣の王ライオン ディズニー
ファースト・キッド 僕のパパは大統領 ディズニー
ファインディング・ドリー ピクサー
ファインディング・ニモ ピクサー
ファミリー・ゲーム 双子の天使 ディズニー
ファン・アンド・ファンシー・フリー ディズニー
ファンタジア ディズニー
ファンタジア2000 ディズニー
フィニアスとファーブ MARVELヒーロー大作戦 テレビ映画
フィニアスとファーブ ザ・ムービー テレビ映画
フィニアスとファーブ スター・ウォーズ大作戦 テレビ映画
フォーチュン・クッキー ディズニー
ふしぎの国のアリス ディズニー
ブラザー・ベア ディズニー
ブラザー・ベア2 ディズニー
ブラックパンサー マーベル
ブラックホール ディズニー
フラバー ディズニー
ブラボー火星人2000 ディズニー
フラミンゴに隠された地球の秘密 Disneynature
ブランク・チェック 100万ドル大作戦! ディズニー
フランケンウィニー (1984) ディズニー
フランケンウィニー (2012) ディズニー
フリーキー・フライデー (1976) ディズニー
フリーキー・フライデー (2018) DCOM
プリティ・プリンセス ディズニー
プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング ディズニー
ブリンク!スケート対決 DCOM
プリンセス・ブライド・ストーリー FOX
プリンセス・プロテクション・プログラム DCOM
プリンセスと魔法のキス ディズニー
ブレイブ・リトル・トースター ディズニー
ブレイブ・リトル・トースター 火星へ行こう! ディズニー
フレネミーズ DCOM
ベイマックス ディズニー
ベッドかざりとほうき ディズニー
ベッドタイム・ストーリー ディズニー
ベッドの下はふしぎの国 DCOM
ヘビーウェイト サマーキャンプ奪還作戦 ディズニー
ベビーシッター・アドベンチャー DCOM
ヘラクレス ディズニー
ペリ ディズニー
冒険の島 海賊メリックをやっつけろ! ディズニー
放浪の王子 ディズニー
吠えるチビ犬ちゃん DCOM
ホーカス・ポーカス ディズニー
ホーム・アローン3 FOX
ホーム・オン・ザ・レンジ にぎやか農場を救え! ディズニー
ボーン・イン・チャイナ パンダ・ユキヒョウキンシコウ Disneynature
ホーンテッドマンション ディズニー
ポカホンタス ディズニー
ポカホンタスII イングランドへの旅立ち ディズニー
僕たちのサマーキャンプ 親の居ぬ間に… ディズニー
ボクはむく犬 ディズニー
星の国から来た仲間 ディズニー
ポップアップミッキー すてきなクリスマス ディズニー
ポリアンナ ディズニー
ボルト ディズニー
滅びゆく大草原 ディズニー
ホワイトファング ディズニー
マーベル ライジング:アイアンハート マーベル
マーベル ライジング:ゴースト・チェイス マーベル
マーベル ライジング:シークレット・ウォリアーズ マーベル
マーベル ライジング:シュリのミッション マーベル
マーベル ライジング:バンドバトル マーベル
マーベル ライジング:プレイ・ウィズ・ファイア マーベル
マーベル75周年の軌跡 コミックからカルチャーへ! マーベル
マーメイド・ボーイ 僕って人魚!? DCOM
マイ・ブラザー・エディ DCOM
マイティ・ジョー ディズニー
マイティ・ソー マーベル
マイティ・ソー ダーク・ワールド マーベル
マイティ・ソー バトルロイヤル マーベル
魔女っこツインズ DCOM
魔女っこツインズ2 DCOM
マタクンベの黄金 ディズニー
マペットのクリスマスキャロル ディズニー
マペットの大冒険 宝石どろぼうをつかまえろ! ディズニー
マペットの宝島 ディズニー
マペットの夢みるハリウッド ディズニー
ママの彼氏はバンパイア DCOM
ミクロキッズ ディズニー
ミクロキッズ2 ジャイアント・ベビー ディズニー
ミクロキッズ3 ディズニー
ミシシッピ決死隊 ディズニー
水鳥の生態 ディズニー
ミッキー、ドナルド、グーフィーの三銃士 ディズニー
ミッキーの王子と少年 ディズニー
ミッキーのクリスマスキャロル ディズニー
ミッキーのクリスマスの贈りもの ディズニー
南アフリカから来た友だち DCOM
未来少女ゼノン DCOM
ラク ディズニー
ラクル・アドベンチャー カザーン ディズニー
ラクル・チャレンジ 憧れのトロフィー DCOM
ミリオンズ FOX
ムーラン ディズニー
ムーラン2 ディズニー
メリー・ポピンズ ディズニー
メリダとおそろしの森 ピクサー
メロディ・タイム ディズニー
モアナと伝説の海 ディズニー
猛犬ご注意 ディズニー
もうひとりの僕 クローンは優等生 DCOM
もしも願いが叶うなら DCOM
モトクロスにかける夢 DCOM
モンスターズ・インク ピクサー
モンスターズ・ユニバーシティ ピクサー
モンタナの風に吹かれたら DCOM
ヤング・ブラック・スタリオン ディズニー
誘拐騒動 ニャンタッチャブル ディズニー
雪だるま超特急 ディズニー
雪のビッグ・ウェーブ ディズニー
四つの願い ディズニー
夢の帝国 スター・ウォーズ・トリロジーの歴史 SW
ライアンを探せ! ディズニー
ライオン・キング (1994) ディズニー
ライオン・キング (2019) ディズニー
ライオン・キング2 シンバズ・プライド ディズニー
ライオン・キング3 ハクナ・マタタ ディズニー
ライフ・イズ・ワン!ダフル DCOM
ライフwithマイキー ディズニー
ラスト・ソング ディズニー
ラテン・アメリカの旅 ディズニー
ラブ・バッグ ディズニー
ラブ・バッグ モンテカルロ大暴走 ディズニー
ラプンツェル あたらしい冒険 ディズニー
ラマになった王様 ディズニー
ラマになった王様2 クロンクのノリノリ大作戦 ディズニー
ジーマグワイア・ムービー ディズニー
リセス ぼくらの夏休みを守れ! ディズニー
リッチー・リッチ 夢のマシンをとりもどせ! FOX
リトル・マーメイド ディズニー
リトル・マーメイドII Return to The Sea ディズニー
リトル・マーメイドIII はじまりの物語 ディズニー
リメンバー・ミー ピクサー
リメンバー・ミースペイン語版) ピクサー
ラクタント・ドラゴン ディズニー
リロ・アンド・スティッチ ディズニー
リロ・アンド・スティッチ2 ディズニー
リロイ・アンド・スティッチ ディズニー
リンクル・イン・タイム ディズニー
ルイスと未来泥棒 ディズニー
レーシング・エンジェルズ DCOM
レット・イット・シャイン DCOM
レッド・テイルズ FOX
レミーのおいしいレストラン ピクサー
レモネード・マウス DCOM
ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー SW
ロード・トリップ パパは誰にも止められない! ディズニー
ロケッティア ディズニー
ロジャー・ラビット ディズニー
ロバと少年 ディズニー
ロビン・フッド (1952) ディズニー
ロビン・フッド (1973) ディズニー
私の日記はベストセラー DCOM
罠にかかったパパとママ ディズニー
われらキャロウェイ ディズニー
わんわん物語 ディズニー
わんわん物語II ディズニー

シリーズ一覧 (All Series A to Zの228本)

※D+…Disney+オリジナルシリーズ

101匹わんちゃんストリート ディズニー
22世紀ファミリー フィルにおまかせ ディズニー
America's Funniest Home Videos ディズニー
America's National Parks ディズニー
Amphibia ディズニー
Awesome Animals ナショジオ
Be Our Chef D+
Big City Greens Shorts ディズニー
Billy Dilley's Super-Duper Subterranean Summer ディズニー
Birth of Europe ナショジオ
Bluey ディズニー
Bonkers ディズニー
Brain Games ナショジオ
Bug Juice: My Adventures at Camp ディズニー
Buried Secrets of the Bible with Albert Lin ナショジオ
CAR S.O.S ナショジオ
Continent 7 Antarctica ナショジオ
Coop & Cami Ask the World ディズニー
Coop & Cami Ask the World Shorts ディズニー
Diary of a Future President D+
Disney Family Sundays D+
Disney Gallery: The Mandalorian SW
Disney's Fairy Tale Weddings D+
Dog Whisperer with Cesar Millan ナショジオ
Dog: Impossible ナショジオ
Doug ディズニー
Dr. K's Exotic Animal E.R. ナショジオ
Dr. Oakley Yukon Vet ナショジオ
Dr. T Lone Star Vet ナショジオ
Drain the Oceans ナショジオ
Encore! D+
First Class Chefs ディズニー
Gordon Ramsey Uncharted ナショジオ
Great Migrations ナショジオ
High School Musical: The Musical: The Series D+
High School Musical: The Musical: The Series SING-ALONG! D+
Hostile Planet ナショジオ
Imagination Movers ディズニー
Insider D+
Kingdom of the White Wolf ナショジオ
Kirby Buckets ディズニー
Lab Rats: Elite Force ディズニー
LEGO Star Wars All-Stars Shorts SW
LEGO Star Wars the Freemaker Adventures Shorts SW
LEGO アナと雪の女王 オーロラの輝き ディズニー
LEGO スター・ウォーズ オールスターズ SW
LEGO スター・ウォーズ たたかえ!レジスタンス SW
LEGO スター・ウォーズ ドロイド・テイルズ SW
LEGO スター・ウォーズ フリーメーカーの冒険 SW
Life Below Zero ナショジオ
Lost Cities with Albert Lin ナショジオ
Lost Treasures of Egypt ナショジオ
Lost Treasures of the Maya ナショジオ
Love & Vets ナショジオ
Marvel Avengers: Secret Wars Shorts マーベル
Marvel Fantastic Four マーベル
Marvel Fantastic Four: World's Greatest Heroes マーベル
Marvel Guardians of the Galaxy Shorts マーベル
Marvel Hero Project D+マーベル
Marvel Iron Man マーベル
Marvel Silver Surfer マーベル
Marvel Spider-Man Shorts マーベル
Marvel Ultimate Comics マーベル
Mickey Mouse Club ディズニー
One Day at Disney Shorts D+
One Strange Rock ナショジオ
Origins: The Journey of Humankind ナショジオ
Out of the Box ディズニー
Out there with Jack Randall ナショジオ
Paradise Islands ナショジオ
Pick of the Litter D+
Pixar in Real Life D+
Playtime with Puppy Dog Pals ディズニー
Prairie Dog Manor ナショジオ
Primal Survivor ナショジオ
Prop Culture D+
Rocky Mountain Animal Rescue ナショジオ
Running Wild with Bear Grylls ナショジオ
Secrets of the Zoo ナショジオ
Secrets of the Zoo Tampa ナショジオ
Shop Class D+
Short Circuit D+
Smart Guy ディズニー
Soy Luna ディズニー
Spider-Man マーベル
Spider-Woman マーベル
Spin and Marty ディズニー
STAR WARS: BB-8 ミニクリップ SW
Supercar Megabuild ナショジオ
Sydney to the Max ディズニー
Teacher's Pet ディズニー
The Avengers: United They Stand マーベル
The Book of Once Upon a Time ディズニー
The Imagineering Story D+
The Incredible Dr. Pol ネイチャー
The Muppets ディズニー
The Proud Family ディズニー
The Super Hero Squad Show マーベル
The World According to Jeff Goldblum D+
Tut's Treasures: Hidden Secrets ナショジオ
United States of Animals ナショジオ
Unlikely Animal Friends ディズニー
Vampirina Ghoul Girls Rock! ディズニー
Violetta ディズニー
Wicked Tuna ナショジオ
Wicked Tuna Outer Banks ナショジオ
Wild Russia ナショジオ
Wild Yellowstone ナショジオ
Wolverine and the X-Men ディズニー
X-メン マーベル
X-メン:エボリューション ディズニー
Year Million ナショジオ
アイアンマン ザ・アドベンチャーズ マーベル
悪魔バスター★スター・バタフライ ディズニー
アバローのプリンセス エレナ ディズニー
アバローのプリンセス エレナ ショーツ ディズニー
アンディ・マック マーベル
いつだってベストフレンド ディズニー
ウェイバリー通りのウィザードたち ディズニー
エージェント・カーター マーベル
オースティン&アリー ディズニー
おしゃれにナンシー・クランシー ディズニー
おたすけマニー ディズニー
おとぼけスティーブンス一家 ディズニー
ガーゴイルズ ディズニー
ガール・ミーツ・ワールド ディズニー
怪奇ゾーン グラビティフォールズ ディズニー
怪奇ゾーン グラビティフォールズ ショーツ ディズニー
科学ファミリー ラボラッツ ディズニー
学園NINJAランディ ディズニー
ガミー・ベアーの冒険 ディズニー
キム・ポッシブル ディズニー
グッドラック・チャーリー ディズニー
クラッシュとバーンスティー ディズニー
クワック・パック ディズニー
ザ・シンプソンズ FOX
ザ・ブック・オブ・プー ディズニー
ザ・リプレイス 大人とりかえ作戦 ディズニー
ザ・ロッジ ディズニー
サニーwithチャンス ディズニー
三人の騎士の伝説 ディズニー
シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ ディズニー
ジェイクとネバーランドのかいぞくたち ディズニー
シェキラ! ディズニー
ジェシー ディズニー
しゅつどう!パジャマスク ディズニー
ジョナス ディズニー
くまのプーさん ディズニー
スイート・ライフ ディズニー
スイート・ライフ オン・クルーズ ディズニー
スイチュー!フレンズ ディズニー
スター・ウォーズ クローン・ウォーズ(ファイナル・シーズン) D+SW
スター・ウォーズ 反乱者たち SW
スター・ウォーズ 反乱者たち ショーツ SW
スター・ウォーズ フォース・オブ・デスティニー SW
スター・ウォーズ レジスタンス SW
スター・ウォーズ レジスタンス ショーツ SW
スパイダーマン マーベル
スパイダーマン&アメイジング・フレンズ マーベル
スパイダーマン・アンリミテッド マーベル
せいぶのねこキャリー ディズニー
ダックテイル ディズニー
ダックテイルズ ディズニー
ダックテイルズ ショーツ ディズニー
ダックにおまかせ ダークウィング・ダック ディズニー
チップとデールのおかしなはなし ディズニー
チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ ディズニー
超人ハルク マーベル
ティーン・スパイ K.C. ディズニー
ディズニージュニア えいごのうた ディズニー
ディセンダント キケンな世界 ディズニー
テイルスピン ディズニー
どこかでなにかがミステリー ディズニー
ドックはおもちゃドクター ディズニー
とび蹴りアチョ~ズ ディズニー
トロン:ライジン ディズニー
ハーレーはド真ん中 ディズニー
パグ・パグ・アドベンチャー ディズニー
パパはグーフィー ディズニー
バンピリーナとバンパイアかぞく ディズニー
ビッグシティ・グリーン ディズニー
ファスト・レイン ディズニー
フィニアスとファーブ ディズニー
フィニアスとファーブのトークしまショー ディズニー
プーさんといっしょ ディズニー
ベイマックス ザ・シリーズ ディズニー
ベイマックス ザ・シリーズ ショーツ ディズニー
ヘラクレス ディズニー
ヘンリー・ハグルモンスター ディズニー
ボーイ・ミーツ・ワールド ディズニー
マーベル アベンジャーズ アッセンブル マーベル
マーベル アベンジャーズ 地球最強のヒーロー マーベル
マーベル アルティメット・スパイダーマン マーベル
マーベル アントマン マーベル
マーベル インヒューマンズ マーベル
マーベル おしえて!スパイダーマン マーベル
マーベル ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー マーベル
マーベル スパイダーマン マーベル
マーベル ハルク:スマッシュ・ヒーローズ マーベル
マーベル フューチャー・アベンジャーズ マーベル
マーベル ライジング:始動 マーベル
マーベル ランナウェイズ マーベル
マーベル ロケットとグルート マーベル
マイティ・ダックス ディズニー
マイルズのトゥモローランドだいさくせん ディズニー
マイロ・マーフィーの法則 ディズニー
マペット・タイム ディズニー
マペット・ベビー ディズニー
マペット・ベビー みてみて!きいて! ディズニー
マンダロリアン D+SW
ミッキーマウス クラブハウス ディズニー
ミッキーマウス ディズニー
ミッキーマウスロードレーサー ディズニー
ミニーのリボンショー ディズニー
やってないってば! ディズニー
やりすぎ配信!ビザードバーク ディズニー
ライオン・ガード ディズニー
ライオンキングのティモンとプンバァ ディズニー
ラプンツェル コロナ王国のひとコマ ディズニー
ラプンツェル ザ・シリーズ ディズニー
ラマだった王様 学校へ行こう! ディズニー
ジー&Lizzie ディズニー
リセス ぼくらの休み時間 ディズニー
リトル・アインシュタイン ディズニー
リトル・マーメイド ディズニー
リロ・アンド・スティッチ ザ・シリーズ ディズニー
レイブン 見えちゃってチョー大変! ディズニー
レイブンのウチはチョー大変! ディズニー

おわりに

ここまで目を通してくださり、本当にありがとうございます。この記事の問題提議の結論は「ハードルを上げすぎないで」ということ。ディズニーデラックスへの反発の影響か、日本人のDisney+への期待の声はあまりにも大きいです。SNSで個人の発言力が高まりメディアの取捨選択が容易になった現代だからこそ、消費者の要求は次第に高まり、自分の期待に応えないものについては「企業の努力不足」と非難する声も多くなりました。期待通りのローカライズがされずに残念に思う気持ちもわかるんです。しかし、これはニーズの少ない作品には手間を掛けないという利潤追求の企業としてはごく当たり前のことなんですよね。


ディズニーは今後の企業の成長を視野に入れた範囲で最大のパフォーマンスを発揮してくれるはずです。消費者としては思い込みによる過度の期待で肩透かしを食うよりは、ハードルを下げておいたほうがダメージも少なく、また実際に内容が満足行くものだった時の喜びもひとしおだと思うのです。当初は期待値の低かったディズニーデラックスもあれだけの未ソフト化作品を配信してくれるとは誰が想像したでしょうか。同じ経験をされた方、多いと思います。


ありがとう、ディズニーデラックス!

ようこそ、Disney+!

『ディズニー ソーサラー・アリーナ』超初級入門

こんにちは。新年度の幕開けですね。

みなさんはスマホアプリ、やっていますでしょうか?今日ご紹介するのは皆さんお待ちかね、ようやくリリースされましたツイス…ではなく『ディズニー ソーサラー・アリーナ』です!

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え、ご存じない……?

告知から一年以上かけてようやく日の目を見たアプリケーションではありますが、日本での期待値(というか知名度?)があまりにも低く、世間でもさほど話題に挙がらないという不遇な扱いを受けています。そもそもこのアプリについて1ミリしか知らないという方も多そうなので、初歩の初歩からざっくりといいかげんにご紹介します(書いてる本人もよくわかってない)。

それでは、本日も1億3000万人の誰か一人にでも響くことを祈っております!

  • 目次

ディズニーキャラが殴り合うゲーム

『ディズニー ソーサラー・アリーナ』は古今東西のディズニーキャラが殴り合うという珍しい種類のゲームです。プレイヤーは召喚士となり、カードから召喚したキャラクターが5対5で戦います。

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悲しむのはたかっている蚤だけだ!(画面左端)

最大の売りはメンバーが様々なディズニー作品から参戦しているということ。出典作品に関わらず夢のコラボレーションを実現することができます。

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アリエルの武器は人様のモノ

アリエルがおとっつぁんの槍を使ってビッグ・バッド・ウルフ(『三匹の子ぶた』の狼)の顔面に電撃を放ち、それをトリガー(『ロビン・フッド』の敵の手下)が執拗に狙う………なんて共演も本作ならでは。ちなみにトリガーは出来る子です。

また、バトルキャラクターとは別にスペル(呪文)という召喚キャラクターも用意されており、あまり好戦的でなさそうなキャラクターもスペルとしてバトルをサポートします。こちらにはダンボやスノーギース、リトル・グリーン・メンなどの可愛らしいキャラクターはもちろん、ハチミツのツボやフィックス・イット・フェリックスのハンマーなどのオブジェクト、さらには『スプラッシュ・マウンテン』のボートや『ビッグサンダー・マウンテン』のダイナマイトといったアトラクションなど、様々な世界観から参戦しています。

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Yes, I Canada!

遊び方や育成システムは『Disney Heroes: Battle Mode』とほぼ同じですが、大きな違いが2つあります。一つはキャラクターが立体モデルであること。そしてもう一つは雑魚敵がオリジナルキャラクターではなく、ディズニー映画のモブキャラクターから選ばれていることです。『ピーター・パン』の海賊や『ムーラン』のフン族、さらには『骸骨の踊り』の骸骨や『ミッキーのお化け退治』のお化けなど、様々な顔ぶれが楽しめるのが最大の特徴と言えるでしょう。キャラクターについての一覧は下記のリンクもご参照ください。

ディズニー ソーサラー・アリーナ - ディズニー データベース【3/30更新】 - アットウィキ

ゲームシステム

ゲームの目的

このゲームには明確なシナリオがなく、キャラクターを集めて強化することでステージをクリアしていくことが目的となります。『Disney Heroes: Battle Mode』とシステムは似ていますが、あちらにあったキャラクター同士の会話などがこちらにはないので好みが分かれるところであるかもしれません。こちらはキャラ同士の絡みというより、キャラクターの造形やラインナップを楽しむのに向いているかと思います。

キャンペーン

ゲームを進める上で、キャンペーンをクリアしていくことが必要になります。聞き馴染みのない方も多いかと思いますが、キャンペーンというのは『ストーリーモードのステージ』のことで、洋ゲーによく使われる言葉であります。

f:id:disneydb23:20200401132253p:plain
キャンペーンとはストーリーモードのこと

ゲーム画面の上にマリオカートのサンダーみたいなマークが2色並んでいると思いますが、これがキャンペーンをプレイするためのエネルギー(要はスタミナ)となっています。紫はグランドキャンペーン、黄色はヒーローキャンペーンとヴィランキャンペーンに使うことができます。

グランドキャンペーンは誰でも参加することができるステージで、ヒーローとヴィランのキャンペーンはそれぞれヒーローかヴィランしか使用することができないステージとなっていますので、まずはヒーローとヴィランを5体ずつ仲間にするところから始めましょう。

キャンペーン エネルギー 使用可能キャラ ドロップ
グランド 全員 キャラトーク
ヒーロー ヒーロー 素材
ヴィラン 黄色 ヴィラン 素材

基本的にはグランドキャンペーンを進めていき、慣れてきたらヒーローとヴィランに挑戦するといいでしょう。ヒーローとヴィランには、1日の挑戦回数が限られているエリートというちょっと難しいステージもあります。また、それぞれ手に入るアイテムも違うので必要に応じてトライしましょう。

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エリートは難しい分、報酬も美味しい

また、本作ではバトルを早送りしたりスキップする機能が序盤から使えるので、スタミナ消費もサクッと進めることができます。周回必須のゲームとしては大きな評価点と言えるでしょう。

キャラクターの強化

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素材を使ってキャラクターを強化

このゲームはキャラクターのトークンを集めて新しいキャラクターを解放し、素材トークンを集めてキャラクターを強化(ティアアップ)していきます。ティアが上がると新しいアビリティが使えるようになります。基礎ステータスはEXPを使ってキャラクターのレベルをあげることで上昇させることができますが、キャラクターのレベル上限=プレイヤーレベルとなっているため、プレイヤーレベルを上げることが必須となります。

◆プレイヤーXPを集めてプレイヤーレベルを上げる
◆キャラクターレベルを上げる
◆素材が集まったらキャラクターのティアを上げる

端的に言うと、これをグルグル繰り返すことがキャラクターの強化につながるというわけです。キャラを強化したらキャンペーンを進め、勝てなくなったらまた強化に戻ってきましょう。

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レベルが上がるとまたスタミナが回復します

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キャラによっては衣装チェンジもあるとか…?

デイリークエス

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プレイヤーレベルを上げるために欠かせないのがデイリークエストです。デイリークエストは毎日挑戦できるミッションで、簡単にクリアできる上に序盤はプレイヤーXPもコンスタントに貰えるので、サクサクプレイヤーレベルが上がります。最初の数日はこれをこなすために起動すればプレイヤーレベルが上がります。プレイヤーレベルが上がり、新たな施設が解放されるにつれ、挑戦できるクエストも増えていくので、より美味しくなります。

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ログインボーナスもあるよ!

トークン集めが最大の壁

このゲームの最大の脱落ポイントと思われるものがありまして、それはキャラクタートークンを集めるのが『Disney Heroes: Battle Mode』と比べて遥かにシビアであるということです。『Disney Heroes: Battle Mode』では、キャラトークンが複数入った宝箱を無料で開けられるチャンスが何度もありましたが、『ディズニー ソーサラー・アリーナ』ではその機会があまりなく、1日に数回しかチャレンジできないステージでドロップを願ってトークンを集めたり、地道に集めたプライズで購入する(後述)しかありません。どちらかというと、こちらのほうが課金を前提としているような印象が強いですね。

その他の施設

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メイン・メニュー画面

プレイヤーレベルが上がると、クラブ(いわゆるギルド)やソーサラー・トーナメント(PvP)、召喚者チャレンジ、エンデュランスタワーといった新たな施設も解放されていきます。これらのモードに挑戦すると、プライズや素材がもらえます。プライズはストアでアイテムや宝箱と交換することができます。

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施設ごとにプライズが分かれているのは『Disney Heroes』と同じ

たとえば、PvPでは現状ほとんどの相手が初期キャラクターのデッキなので、回復スキルを持っているアリエルをバズで気絶させてから倒すのがおすすめです。

施設によっては有利・不利なキャラクターがいるのかもしれませんが、現在ほとんどキャラクターを持ち合わせていないので、その辺はわかりません。施設ごとにキャラクターを育て分けるのが好きな方には面白いかもしれませんね。

ローカライズ

このゲームは全世界同時配信ということもあり、地域ごとにサーバが分かれておらず、チャット機能では様々な言語が入り乱れています。ゲーム自体は日本語に対応しており、概ね不自然な翻訳もなく、作品名もきちんと表示されています。洋ゲーにありがちなカタカナ語のそのまま使用(アンロック、ティアアップなど)もありますが、このゲームに限ったことではないので問題ないでしょう。

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ローカライズとは関係ないのですが、マインド・ワーカーの出典作品が『シュガー・ラッシュ』となっています(正しくは『インサイド・ヘッド』)が、これは英語版でも同様のミスがあることを確認しました。

おわりに

『ディズニー ソーサラー・アリーナ』の雰囲気、なんとなく伝わりましたでしょうか?現状、ゲームのシステムなどについての紹介情報があまり見つからなかったのでざっくりとご紹介しました。

本作も攻略ブログやYouTubeの実況動画などで取り上げられていますが、いかんせん作品自体が盛り上がっておらず、彼らのうちどれだけのメディアが失踪せずに続けられるのかに注目です。上述のとおり、本腰を入れて無課金で遊ぶには毎日地道にトークンを稼ぐ必要があり、日本での人気を巻き返すのは難しいかも知れません。

ただ、キャラクターの幅広さに関しては楽しめます。「こんなヤツまでいるの?」といったリアクションは上海ディズニーランドに初めて行った時を思い出す方もいるとかいないとか…?ちょっと気になったという方は、まずは上記の方法でレベル15ぐらいまで上げてみて、そこから自分に向いているかどうかを判断して続けるかどうかを決めるのも良いかと思います。ゲームとして面白いかはともかく、ディズニー好きにとってゲームの雰囲気は楽しめるのではないでしょうか。全体的にゲーム内容について冷めたコメントをしているように見えるかも知れませんが、このゲームのさらなる発展にはもちろん大いに期待していますよ!

『モアナと伝説の海』ポリネシア文化が与えた影響

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モアナと伝説の海

2016年に公開された『モアナと伝説の海』は、ポリネシアの文化を5年間にもわたってリサーチして練り上げられた作品です。

実在の文化を現地でリサーチする方法は古くは1940年代から行われていました。ウォルト・ディズニーアメリカ政府の依頼で16名のアニメーターによる南米視察を行い、旅先のスケッチをもとに短編映画を作り、『ラテン・アメリカの旅』や『三人の騎士』として公開しました。1948年にはミロット夫妻とアラスカで撮影した『あざらしの島』のようなドキュメンタリー映画も制作しています。

これらのように視察旅行やドキュメンタリーが主目的で旅行することはありましたが、長編アニメーション映画一本を作ることを目的として視察を行った例は、1990年代のディズニー・ルネッサンスと呼ばれる時期に本格化します(『ライオン・キング』『ノートルダムの鐘』『ムーラン』『ターザン』など)。その後のディズニーやピクサーの作品で特定の国や地域をモデルにする場合には現地リサーチがしばしば行われることとなりました。

今回はポリネシア文化の現地調査が『モアナ』にどのような影響を与えたかを映画の登場順に沿って中盤までご紹介したいと思います。主に文化の影響に言及していますので、その他の情報をお求めの際は本館のほうにも遊びにいらしてくださいね。

w.atwiki.jp


今ちょうど映画を観てるよのいう方は進みすぎてうっかりネタバレを踏まないようにご注意ください。それでは今回も1億3000万人の誰か一人にでも響くことを祈って!

  • 目次

モアナの映画が生まれるまで

ディズニーの監督コンビのジョン・マスカーとロン・クレメンツ。二人は『オリビアちゃんの大冒険』(1986年)で監督デビューした後、『リトル・マーメイド』(1989年)でディズニーの黄金期を復活させ、『アラジン』(1992年)、『ヘラクレス』(1997年)、『トレジャー・プラネット』(2002年)を監督しました。一度ディズニーを退社した後、『プリンセスと魔法のキス』(2009年)で復帰します。そして2011年、第7作のテーマに選んだのはポリネシア神話の半身半人マウイの伝説でした。二人はジョン・ラセターの助言で実際に太平洋諸島の文化の現地調査へ向かうことにしました。

調査はフィジーサモアタヒチに始まり、文化の魅力を感じた二人は主人公を島民の女の子モアナに変更し、従来のプリンセス・ストーリーとは違った冒険と成長の物語にすることとしました。海の美しさを表現するために、彼らは初めてフルCGアニメーションとして制作することとなりました。

ポリネシア

ポリネシア諸島は南太平洋のうち、ミッドウェー諸島、ハワイ、イースター島の三角形の中に囲まれた島々の総称で、ポリ(多い)+ネソス(島)というギリシャ語に由来します。島は分かれていますが、海を行き来することで文化圏が形成されてきました。ポリネシアの圏外の地域は域外ポリネシアと呼ばれます。

世界のディズニーランドのアドベンチャーランドにはポリネシアをイメージしている部分もあり、ポリネシア風にアレンジした料理を出す東京ディズニーランドの『ポリネシアンテラス・レストラン』でその名前に聞き覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。

ストーリーはもちろん、映画でポリネシアの文化を正しく表現するため、ディズニーは有識者を集めた『オセアニック・ストーリー・トラスト(OST)』を組織しました。本作のように特定の文化をテーマにした映画作品では、「文化を食い物にしている」といった批判が付き物で、本作も例外ではありませんでした。こうした評価は日頃から文化について研究している層が多く、実際にポリネシアに住んでいる現地の人々からは身近な生活習慣が反映されていると歓迎を持って迎え入れられました。特に現地の振付師が監修したモアナの踊りのシーンは好評だったようです。ハワイアン航空の機内エンターテイメントでは『ハワイ』コンテンツとして本作が含まれています。

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ハワイアン航空

モトゥヌイの島の暮らし

この映画の舞台は今から約2,000年前のモトゥヌイです。スタッフはポリネシアの人々に親近感を持ってもらうため、敢えて特定の島を思い起こさせるような表現は避け、架空の島の文化を練りました。そのため実在の島に似た名前だとややこしくなるということで、神話アドバイザーの提案で大きな島を意味するモトゥヌイと名付けられました。

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モトゥヌイ

モトゥヌイの島民たちが島の暮らしを歌う『いるべき場所』では、彼らの生活が説明されます。漁師が取った魚や収穫したココナッツを近所の島民に分け与えるという描写はリサーチや有識者の助言によって採り入れられた要素です。樹皮でタパと呼ばれる布を作り、衣服を作る場面もあります。この作品の舞台は2000年前であり、当時の写真はもちろんありません。島民の衣装のデザインは当時制作が可能だったかどうかを基準にして行われました。服飾文化には太平洋の島々の影響があり、若い女性の衣装はバヌアツの女性のものをモデルとしています。また、曲の終盤のモアナの赤い被り物はサモアの少女が儀式で身につける飾りだそうです。

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島民の服も一貫性がありつつ個性豊かです

島の人々は常に自然の恩恵を受けて生活しており、日頃から自然への敬意を持って生活しています。島の歌では航海を禁じる保守的な島民の性格を表しながらも、モアナが守りたい自然=スタッフが尊敬する太平洋の人々の文化への思いも丁寧に採り入れられています。

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マラエに着想を得たモトゥヌイの積み石

島の中央には積み石があり、歴代の村長が島に定住して仲間たちをまとめてきたこと、そして未来のモアナの使命とが象徴されています。ポリネシア社会では、積み石によって作られた土地をマラエと呼び、聖地として扱っています。モアナも海を諦めて父の跡を継ぐ際にはこのてっぺんに石を積むことになるはずなのですが、実際にはどうなるのか。是非モアナの決断の瞬間を見て、込められた意味に思いを馳せてみてください。

ポリネシア出身のキャスト

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ドウェイン・ジョンソンとアウリィ・クラヴァーリョ

本作でポリネシア文化を再現することに注力したスタッフですが、本物にこだわった結果、声優陣もポリネシア出身の俳優で固めることとなりました。本作でモアナ役に抜擢されたのは演技経験ゼロで高校のグリークラブで歌っていたというアウリィ・クラヴァーリョ。彼女は先祖代々ハワイの出身です。また、ザ・ロックというリングネームでプロレスラーとして一世を風靡し、『ハムナプトラ2 黄金のピラミッド』から俳優としての活動に幅を広げたドウェイン・ジョンソンサモア系と黒人のハーフという出自を持っています。

キャスティングにはタラおばあちゃん役のレイチェル・ハウスが参加し、彼女は後にマオリ語吹替版で監督も務めています。マオリ語版にはハウスも含めて英語版のキャストが4名続投しています。

また、モトゥヌイの島の人々の声は現地のニュージーランドで収録したり、コーラスには現地のコーラス・グループを採用するなどのこだわりも徹底させています。村人の一人にはアメリカンフットボールのトロイ・ポラマル選手がゲスト出演するといった遊び心もあります。実はアウリィの母親プアナニ・クラヴァーリョも島民の女性役でちょこっと出演しており、印象的な台詞を放っています。

プアとヘイヘイ

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プアとヘイヘイ

モアナにも歴代のディズニー主人公のように、動物の相棒がいます。ブタのプアとニワトリのヘイヘイです。当初は2頭でモアナを支える役どころだったようですが、モアナ自身の成長物語にするため、プアはお留守番となってしまいました。ヘイヘイもストーリー上不要ということでクビになりかけたのですが、モアナがテ・カァに挑む最後のクライマックスシーンでとある大活躍をするために無事映画に出演できることとなりました。

ブタとニワトリはポリネシアのある地域では幸運のお守りとされており、船が沈まないための縁起物として扱われているようです。

ちなみにヘイヘイの声は俳優のアラン・テュディック。『シュガー・ラッシュ』(2012年)から『ズートピア』(2016年)まで4作品連続でディズニー映画に出演しており、本作にも幸運のお守りとして出演させるため、非ポリネシア系として異例の出演を果たすこととなりました。彼は「ヘイヘイを食べたらどうか」と提案する島の老人の声も兼ねています。

How Far I'll Go

音楽についても触れておきましょう。本作の音楽は3人のアーティストによる合作です。一人はディズニー経験者のマーク・マンシーナ(『ライオン・キング』『ターザン』『ブラザー・ベア』など)。そしてポリネシア音楽の監修をしたサモアの大スター、オペタイア・フォアイ。もう一人は当時無名だったリン=マニュエル・ミランダです。

2014年3月、三人は視察のために様々なアーティストの音楽やダンス、食べ物を経験することのできるオークランドのパシフィカ・フェスティバルを見物に行きました。リンはある女性ダンサーのステージに飛び入りで参加することになり、彼女を真似て即興のダンスを披露しました。彼のショーは観客から喝采を浴び、飛び入りにも関わらずダンスコンテストで優勝してしまうのでした。後に『ハミルトン』で大ブレイクしたリンの多才ぶりがうかがえるエピソードです。

その後、三人は打ち解けてオペタイアとリンがストーリーや登場人物の感情、主旋律を語り、マークが曲付けをしていき、次々と曲が生まれました。主題歌となる『How Far I’ll Go』はヒロインの夢を語る曲としてリンが中心となって制作しました。

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潮吹き穴

モアナが駆け抜ける海辺で間欠泉のように水が吹き上がる潮吹き穴はサバイイ島で監督が実際に見たものがモデルとなっています。この潮吹き穴は後日談の『マウイの魚釣りチャレンジ』にも登場します。

もっと遠くへ

航海に一度失敗し、タラおばあちゃんの導きによって洞窟へ向かったモアナ。そこで彼女はかつて祖先たちが航海をしていた証拠を見つけ出します。

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かつて祖先も海を越えていた

モトゥヌイではかつて航海が行われていたものの、テ・フィティの心が盗まれたことで海の生命のバランスが崩れ、航海を禁じたという歴史があります。なぜ航海禁止という設定になったかというと、史実を参考にしているためです。実際の太平洋諸島にも紀元前1000年頃から約千年間、突然航海をしなくなった時期がありました。この原因は今も解明されておらず、監督たちはこの原因に目を付け、マウイに理由があるかもしれないと物語を創作しました。

モアナが見つけた船には二重らせんの記章があります。これはニュージーランドなどの島々では大事なシンボルとされています。本作の初期脚本はニュージーランド出身のタイカ・ワイティティ(『マイティ・ソー バトルロイヤル』『ジョジョ・ラビット』)が手掛けており、彼の選んだこのシンボルは最終稿でも残されています。

フラッシュバックで流れる祖先の航海のシーンは、歌を通して壮大な海の旅を表現するために作られました。映画のコア・イメージともなっており、挿入歌の中で一番最初に完成したのもこの曲です。視覚効果スタッフには航海の知識が豊富なメンバーもおり、船の動かし方にもリアリティが追求されています。

ホンギ

航海の是非を巡って父トゥイと言い争うモアナ。二人は島民に呼びかけられて家に戻ります。病床ではタラおばあちゃんがモアナと最期の会話を交わします。

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タラとモアナのホンギ

タラとモアナが互いの鼻やおでこをすり合わせているのは、ホンギという伝統的な挨拶です。ホンギは命の息吹を吹き込むという意味があり、互いに仲間であることを示しています。ニュージーランドマオリの文化で、映画の冒頭の島のシーンでも確認することができます。

映画の終盤、モアナが家族以外とホンギを交わすシーンがあります。その相手は誰なのか、またどのような意図のホンギなのか、見逃さないようにご注意ください。

ネックレス

モアナが身に着けているネックレスに使われている貝はアワビの貝殻です。アワビは一見ゴツゴツした岩のような見た目をしていますが、表面の層を削っていくと美しいブルーが現れます。モアナの赤いトップスにワンポイントとなる寒色としてデザインされています。テ・フィティの心を秘めてモアナの旅が始まります。

モアナという名前には『海』という意味があり、ハワイでは男女問わず付けられる名前となっています。青いネックレスには彼女の名前の影響もあるようです。

釣り針の星座

マウイの釣り針の星座は実在し、北半球ではさそり座の尾とされている部分です。映画では目立つように星が多めに追加されています。

映画内では星のほかにも稲妻や深い霧など、実際のリサーチでスタッフが目にした光景が表現されています。

マウイ

海に出たモアナは漂着した島でマウイと出会います。マウイはモトゥヌイの島の男性同様、タトゥーが刻まれています。タトゥーは一人前の男の証とされており、それを踏まえてマウイのタトゥーは伝説に応じて増えていくという設定になっています。マウイの身体には彼の良心がミニ・マウイという擬人化したタトゥーで表現されています。

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ミニ・マウイ

マウイのキャラクターは彼の声を演じた俳優ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンの影響を大きく受けています。マウイも彼と同じくスキンヘッドの予定でしたが、有識者の提言でリアリティを追求したウェービーヘアが採用されました。このふわふわな毛のアニメーションを準主人公であるマウイの登場シーン全てで付けなくてはならなくなり、かなりの難関となりました。後半では作業簡略化のため、マウイが髪の毛をまとめてお団子ヘアにするのですが、嬉しいことにこれもまたリアリティがあって良いと評価されたようです。

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右眉を上げる仕草はドウェインそっくり

マウイのテーマソング『俺のおかげさ』は、リン=マニュエル・ミランダのアイディアでやはりドウェイン・ジョンソンを意識した楽曲です。曲の中盤にはリンお得意のラップがあり、エンド・クレジットで流れるセルフカバーのバージョンでは更に高度なラップとなっています。彼は後に『メリー・ポピンズ リターンズ』の『本は表紙じゃわからない』で更なる芸を披露することとなります。

このラップで歌われる歌詞もポリネシアに伝わるマウイの伝説が採用されています。マウイはポリネシアの神話に登場する英雄で、釣り針を持ち、姿を変える者とされています。彼の伝説は島によって差異がありますが、半神半人という前提は共通しているようです。

カカモラ

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実は冷酷な海賊カカモラ

カカモラはココナッツの鎧をかぶった見た目は可愛いのに冷酷というギャップを持った小型キャラクターです。

当初は、ハワイの伝説の小人・メネフネも候補に挙がっていたようですが、あまりにピンポイントでハワイすぎるということで、ソロモン諸島に伝わるカカモラという伝説の生き物に変更したようです。伝説上のカカモラは人間を襲って金品を強奪し、カカモラの王に献上するという野蛮な生き物だったようです。ただ、背丈が小さく長い髪が生えていたため、島の子供たちのいたずらの標的になってしまい、人間を襲うのをやめたと言われているようです。

ラロタイ

釣り針を取り戻すため、ラロタイの崖に登るマウイ。この玄武岩の崖はニュージーランドに実在する険しい島がモデルとなっています。ポリネシア諸島は土地柄、玄武岩が多いようです。

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玄武岩

頂上に登ったマウイがラロタイの入口を開くシーンに踊るハカ。ハカはマオリの伝統的な踊りとして有名でしたが、ラグビーW杯のニュージーランド代表のパフォーマンスでさらに知名度を広げました。マウイのハカは実際にニュージーランドの若者から教わったオリジナルのハカをモデルにしています。

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マウイのハカ

ラロタイに住むタマトア。タマトアとは太平洋の言葉で戦士という意味です。映画の初期構想では神話に出てくる首のない戦士だったそうですが、カニのモンスターとなりました。

パーテー・ドラム・ダンス

夜が明け、モアナとマウイが仲を深めながら航海に出る場面で、太古のリズムと女性のボーカルから始まる軽快な音楽が流れます。これはオペタイアがリーダーを務めるテ・ヴァカの既存の楽曲です。

この後の夜の場面でマウイが話す「海は島を離すのではなく、島をつないだ」という話しは実際にスタッフが島で聞いて印象に残った話で、本作の大事なテーマともなっています。

光るエイ

マウイと別れ、一人海に取り残されたモアナは「自分は選ばれるべきではない」と海にテ・フィティの心を返します。そんな彼女の前に一匹のエイが現れます。

そのエイの正体は亡くなったタラおばあちゃんの霊でした。島々では祖先が動物となって再び現れると信じられており、海の動物が多いようです。タラは生前優雅で美しい動きをするエイのタトゥーを入れていたため、エイとしてモアナの前に現れたのです。夜の海で青く光るエイの姿は魔法のように美しく、スタッフはネットで生物発光について研究したそうです。

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モアナを後押しする祖先の霊も生物発光をイメージした青色です

おわりに

タラおばあちゃんと再会し、自分の進むべき道を自問自答するモアナ。彼女の選んだ道とは…?そして、テ・フィティの心の行方は…?

ストーリーを形成するキャラクターや舞台、そして小道具まで様々なものにポリネシアの文化は息づいています。隠れキャラなどの楽しみ方はもちろん、ディテールに込められた意味や、スタッフから伝統への敬意に目を配るのもおすすめです。きっと、『モアナ』の世界への知見が広まるはずですよ!

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ディズニー日本語吹替史〜ピノキオの謎編〜

2020年も早いものでもう一ヶ月が過ぎてしまいました。みなさんは有意義に過ごせてますか?誘惑に負けてはいませんか?

さて、2月3日は『三人の騎士』の全米公開75周年でしたね。

今年は5年単位で見るアニバーサリーが色々とありまして、新館のほうで年明けに流しましたのでよろしければご覧ください。なお、日付が書かれてないので不便なんですけどね!


さて、本日2月7日は『ピノキオ』公開80周年です。今回は『ピノキオ』の日本語吹替および封印されたバージョンについて簡単にご紹介しますね。

1958年の劇場公開時に初公開版が制作されました。1983年の再公開時には再公開版が制作、1986年にバンダイからLDが発売された際には旧版として全編新録、1995年にディズニー公式のビデオ化の際には、再公開版のうち子役(ピノキオ、ランピー、アレキサンダー)の声を録り直したバージョンが作られました。現在、ディズニーが公式で認めている吹替は1995年のソフト版のみです。

旧版は当時発売されたビデオ、ソフト版は現行市販されているDVDやブルーレイを購入すれば視聴可能です。となると、1958年初公開版と1983年再公開版は封印された音源ということになるのですが…。

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2006年放送当時のNHK公式サイトより

実は、DlifeやNHK BSプレミアムでの放送時、公式サイトでは1983年再公開版(ピノキオ:初沢亜利)のキャストがクレジットされることがあるのです。これはディズニーファン…というより洋画の吹替マニアの間で話題になることもしばしば。直近だと、2016年2月24日にNHKBSプレミアムにて放送されました。

しかしながらこの放送回で実際に使われた音源はソフト版でした。残念。

これは、バージョン違いの吹替が存在する洋画番組では極稀にあるのですが、実際に放送されたバージョンと異なるバージョンのキャストが表記されてしまうという現象です。しかし、テレビ局側としては放送用素材と一緒に添付されていた情報をそのまま掲載して放送しているだけなので、間違えていても特に訂正をすることもありません。別バージョンが放送されてお詫びの記事を掲載するのは吹替を売りにする放送局(ザ・シネマなど)ぐらいです。

では、今回の「ピノキオ」に関して、なぜこのような間違いが起きてしまったのか。今回の件の原因はやはり「放送用素材のクレジット」に誤りがあったことなのですが、これが起きた原因は現行のソフト版の出自にあると思われます。ソフト版は、ディズニーが公式でビデオを出すにあたって、1983年再公開版(ピノキオ:初沢亜利)を使用しようとしたところ、ピノキオたちが不適切な言葉(時代に沿わない表現)を使っていたため、一部キャラクターの声のみ録り直すことにしたバージョンです。これは1995年に発売され(ピノキオ:辻治樹)、以降このバージョンのみがディズニーにとっての公式の吹替となりました。

しかし、ここで狂いが生じてしまったのです。1993年の金曜ロードショーで「ピノキオ」が放送された(らしい)のです。当時まだソフト版は存在していませんから、再公開版の音源が使われました。この時、再公開版の「ピノキオ:初沢亜利」という放送用クレジットが誕生したのです。同時期にWOWOWでも同音源が放送されたという噂もあるのでそれが原因の可能性も…?

そしてもうひとつ。ディズニーのビデオやDVDを見終わると、画面に吹替キャストが表記されるのですが、「ピノキオ」に関してはそのソフト用クレジットが存在しません。つまり、ピノキオ:辻治樹という事実はあるのですが、それを画面において表記する証拠が存在していないのです。そのため、今回のように辻版ピノキオが放送される時は、現存する誤った放送用クレジット(ピノキオ:初沢亜利)が使われることとなったのだと思われます。その例として、NHKに限らず、1999年WOWOWや2013年Dlifeにおいても、この初沢クレジットが誤用されています。

今後、ピノキオがTV放送される際、ピノキオ:初沢亜利とクレジットされることはあると思います。しかし、ディズニーが公式に封印したバージョンである以上、テレビで放送されることはまずないと考えて良いでしょう。


※ここまでは2016年2月25日に本館に掲載した記事を再構成したものです。


以下、追記です。
本館にこの記事を掲載した際、1983年再公開版で子役時代にピノキオの声を担当した初沢亜利さん(現在は写真家として活動されています)からコメントをいただいてしまいました。

その後初沢さんの投稿で、ソフト版の『もう糸はいらない』の動画を指して「これは自分の声です」とコメントしているのを拝見しました。こちらとしてはソフト版収録時にピノキオの声は全て録り直したものだと思っていたので、そりゃもう驚きです。確かにソフト版のピノキオ役の辻さんの声といえば、他に『メリー・ポピンズ』のマイケル・バンクスでしか聞いたことがないので断言する自信はないかな。というかマイケルってどんな声で喋ってたっけ…!今、我々の聞いているピノキオの声は誰なんだ…!正真正銘の初沢ピノキオの声を聴く方法は無いのか…!



あるんです、これが!


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救世主、現る。


1983年頃にディズニー映画の公開に合わせてLPレコードで発売されたサウンドトラックで、おはなし編と題して物語も収録されています。『きつねと猟犬』や『ピーター・パン』も発売されました。これらは映画公開に併せての制作なのでもちろん映画と同キャスト。初沢さんのピノキオを確認することのできる(知る限り)唯一の市販の媒体となっています。金曜ロードショーの録画共々、お持ちの方は情報提供のほどお待ちしております!

ところで余談ですが、DVDのパッケージに入っている紙にキツネの声=山田康夫と漢字が誤記されているのが気になっていたんですが、このLPのクレジットが出自かもしれませんね。



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おめでとう、ピノキオ。

各ナンバリング作品の共通点で楽しむ『トイ・ストーリー』

突然ですが、『トイ・ストーリー』4部作で最もトイ・ストーリーらしい作品ってどれだと思いますか?

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あけましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いします。

新年一発目は『トイ・ストーリー』シリーズのナンバリング作品の『共通点』に着目してデータベースらしく要素の整理をしていきたいと思います。

※この記事には『アラジン』3部作、『トイ・ストーリー』4部作のネタバレを含みます。


個人的に、三部作のイメージは

  • 1と2はプロットやオマージュで関連が強い
  • 2と3はキャラクター系で関連が強い
  • 1と3はプロットや演出で関連が強い

というものがありまして。


映画において2を作る時ってその時点では1にとっての唯一の続編になるわけですから、1との関連(オマージュとか)に結構気を遣って作ると思うんですね。で、3を作る時は2の続きとして作るので、2から登場した新キャラや要素をファミリーとして吸収した上で作っていくと思います。また、3を完結編として作るため、1を意識したストーリーや演出を入れてシリーズをビシッと締めます。

例えば、『アラジン』三部作では

  • 1と2でジャファーとの対決が完結(プロット)
  • 2と3で仲間になったイアーゴが継続(キャラクター)
  • 1の冒頭に登場した商人が3のラストを締める(演出)

ちなみに『カーズ』は1と3がとても仲良しで、2は浮きまくりというパターンです。1と3がマックィーンの人生の物語であるのに対し、2はメーターのハチャメチャスパイアクションコメディとして異彩を放っています。また、2だけに登場するキャラや2だけに登場しないキャラも比率として多いかと思います。

では、『トイ・ストーリー』4部作だとどうなるのか?1と3、2と4は共通点があるのか?4作のうち仲間外れはいないのか?今日は共通点に着目してお届けしたいと思います。前置きが長くなりましたが、今回も1億3,000万人の誰か一人にでも響くことを祈って!

※三部作とはいっても『美女と野獣』や『リトル・マーメイド』など時系列がバラバラのものに関しては上記のイメージは当てはまりません。

目次

1,2の共通点

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キャラクター

アンディは3で大人になるにあたり、おもちゃを大量リストラしています。3の冒頭にはホームビデオによる回想があるのですが、それにも映りこめなかったミスター・スペルとローリー・ポーリー・クラウンが2で脱落しています。2までで一旦抜けると4でカムバックしてくるのはなかなか難しいようです。

3でギリギリ映り込んだキャラクターも台詞がないので、「1、2のみ喋る」と考えれば共通点と捉えられそうです。

自動車事故

1、2ともにバズ達のせいで自動車同士の追突事故が起こります。本来動かないはずのおもちゃ達が責任を問われることはないので、定番のギャグとして成立しているようです。

エッグマン・ムーバーズ

1でアンディ達の使った引越し業者エッグマン・ムーバーズのオレンジ色のトラックは2でバズが道を渡るシーンに一瞬登場します。3以降の常連になることはありませんでしたが、企業の看板は『ウォーリー』などにも登場しています。

スタッフ

最初の2作は企画の発案者であるジョン・ラセター自ら監督を務めています。

2と3の間には11年のブランクがあり、その間に亡くなったスタッフもいます。スリンキー役のジム・ヴァーニーやストーリー担当のジョー・ランフト(双眼鏡のレニーやペンギンのウィージーの声も担当)は2までの参加となってしまいました。

配給会社が2007年にロゴを一新したため、1と2のみ旧ロゴが使用されていました(現在のBlu-rayなどでは新ロゴに差し替えられています)。また、VHSとレーザーディスクで発売されたのは1と2のみです。ほか、この2作には11月に公開されたという共通点があります。

1,3の共通点

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3の公開当時、3は完結編と位置づけられていたため、1を意識した演出が見られます。

キャラクター

1作目でウッディ達の敵として立ちはだかったシドが同じドクロのシャツを着たゴミ収集人としてカメオ出演しています。声も15年ぶりにエリック・フォン・デットンが登板しています。

ちなみに別個体ではありますが、1でアンディが持っていたルーレットのおもちゃシーン・セイは、3のサニーサイド保育園のケン達が賭博で使用するルーレットとして登場しています。

また、1と3には赤ちゃんのおもちゃが登場しますが、いずれも片目が壊れています。

オープニングが遊びの西部劇

1ではウッディと恐竜(レックス)VSアイパッチ・バート(ミスター・ポテトヘッド)とバリアの犬(スリンキー)の遊びから映画が始まります。

3では更にスケールアップし、新たに加わった仲間も両陣営に追加されています。2でもアンディの遊びのシーンはありますが、3ではオープニングに持ってきたところに1との親和性を感じさせます。

ウッディが燃やされそうになる

常にピンチを迎えてばかりのウッディですが、1と3では燃やされそうになるという共通点があります。1ではシドのマッチ、3ではゴミ処理場です。破壊されそうになるという解釈であれば、バズも同じシーンで被害を受けています。

誕生日のシーンがある

子供がおもちゃを貰う一大イベントといえば誕生日。1ではアンディの誕生日が物語のメインとなり、3ではホームビデオで妹モリーの誕生日シーンが描かれます。

1,4の共通点

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4もまたウッディの物語の完結編として作られたため、1と共通の要素があります(3よりも多い印象?)。ボーがバズに「私の引越しのパートナー!」と言うのは1を踏まえた台詞ですね。

キャラクター

1でシドに爆破されてしまったコンバット・カール。カールは3の後に放送されたテレビスペシャル『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』にて新デザインで登場。声はカール・ウェザースが担当しました。4でもカール・ウェザースによるコンバット・カールが再登場しました。

名前のある動物が敵

1ではシドの犬スカッドに苦戦したウッディとバズ。4ではセカンド・チャンス・アンティークの猫ドラゴンが立ちはだかります。

名前のない鳩も含めれば、トルティーヤ版ポテトヘッドが襲われる3も共通の要素となります。

自動車型のおもちゃに乗る

1ではウッディとバズがRCに乗るクライマックスシーンがありました。4ではボー・ピープの羊が運転するスカンク型のラジコンカーが登場します。よく本物の自動車を移動手段に使うかれらですが、おもちゃサイズの車に乗るのはこの2作品です。

クリスマス

シリーズ通して夏休みや新学期の物語が多いのですが、1のオチではクリスマスのシーンがあります。本編で散々犬に追い回されて苦労したウッディとバズ。そんな時アンディがクリスマスプレゼントに貰ったのはなんと犬だったのでした。

4では回想シーンに登場。リジャーンがデューク・カブーンをもらって失望したのはクリスマスの出来事でした。

バズのヘルメットで挟む

1でウッディに顔面を殴られそうになったバズがヘルメットを閉じ、相手の手を挟むという見事なカウンターを決めています。4ではダッキーからのキックに対し同様にヘルメットを閉じて応戦しています。

バズが景品になる

1でピザ・プラネットのクレーンゲームのプライズになってしまったバズ(とウッディ)。4でもバズが屋台の景品となってしまいます。

ダイナコ石油が登場

1でウッディとバズが争っていたガソリンスタンドのダイナコ石油。4ではボニーが旅行中に立ち寄るガソリンスタンドとして登場します。ダイナコ石油は『カーズ』や上海ディズニーランドにも登場します。

ユカイが新録

ダイアモンド☆ユカイが1以来、23年ぶりにシリーズに復帰し、『君はともだち』『君のため』を担当しました。


2,3の共通点

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キャラクター

3のリストラホームビデオ組の中で、唯一2が初登場だったのはウィージーでした。同一個体かは定かでありませんが、2に登場したザーグは3のエンド・クレジットに一瞬登場しています。

余談ですが、ウィージーとザーグはゲーム版『トイ・ストーリー3』にはしっかり登場しています。

ジェシーが動物を呼ぶ

ジェシーヨーデルで動物の助けを呼ぶシーンがあります。2では劇中劇『ウッディのラウンドアップ』で炭鉱に閉じ込められたジェシーが動物たちに助けを頼むために動物を呼びます。

3ではアンディの遊びの中でレックスをヨーデルで呼びます。1ではウッディに普通に呼び出されていました。

バズが点呼

2ではアンディの家でバズがメンバーの点呼を取ります。3ではリセットボタンによって悪の手先となってしまったバズが捕らえたメンバーの点呼を取ります。

ドクター・ポークチョップ

ハム演じる悪党ドクター・ポークチョップは2で初登場しました。3ではアイパッチ・バート夫妻と協力してウッディを襲撃します。

悪役のおもちゃが貰われていく

2では博物館に行くことを望んだプロスペクターでしたが、空港で芸術家タイプの女の子エイミーに貰われていってしまいます。3では保育園を牛耳っていたロッツォがゴミ処理場の職員に気に入られて持って行かれます。

地上波初がテレ朝

2は2010年、3は2012年に日曜洋画劇場で地上波初放送されました。ちなみに1はテレビ東京のゴールデンタイムに初放送されました。4の地上波初放送にも注目が…集まりますでしょうか。

2,4の共通点

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ウッディが仲間と離れる決断をする

2ではジェシーやブルズアイらと日本に行く決断をし、助けに来たバズ達に別れを告げます。しかし、この後自分の番組から流れる『君はともだち』を聴き、自分はアンディのおもちゃだと悟り、ジェシーらとともにバズと帰ることを決断します。

4では再びウッディがボー・ピープと共に仲間から離れる決断をします。今回はバズの後押しもあり、本当に仲間と別れることになります。

おもちゃを売る店が登場

2では悪役のアルが経営するアルのトイ・バーンというおもちゃ屋が登場します。4では、セカンド・チャンス・アンティークというアンティークショップが登場し、それぞれおもちゃを販売するという共通点があります。2では新品のおもちゃ達が並んでいますが、4のアンティークショップには中古品も含まれており、様々な過去を抱えたおもちゃもいます。その点では3のサニーサイド保育園のおもちゃに通ずるところもあるかもしれません。

本物の車を運転

2ではバズとおもちゃ達が空港へ向かったアルを追いかけるため、本物の自動車(ピザ・プラネットのバン)を運転してしまうトンデモ展開がありました。4ではカーナビに扮してボニーのパパに運転させようとするも、最終的に痺れを切らしてアクセルとブレーキを操縦してしまうことに。

3,4の共通点

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キャラクター

ウッディの2代目持ち主であるボニーと彼女のおもちゃ達がシリーズ初登場しました。彼らは4でも続投しています。

前作でウッディと別れたアンディの一家も回想シーンのおかげでなんとかシリーズ皆勤を果たしています。10代になったアンディは3と4のみの登場です。

BNL社の電池

3でバズがリセットされる場面で、バズの電池が映ります。この電池のロゴはBNLという企業が開発したものです。4では前述のボーの羊が運転していたスカンクのラジコンカーの電池がBNL社のものとなっています。

BNL社は『ウォーリー』に登場した巨大な企業で、『カールじいさんの空飛ぶ家』や『カーズ』にもカメオ出演しています。

配給会社

1と2の共通点が配給会社の旧ロゴであったように、3と4は2007年以降の作品なので新ロゴが共通して使われています。

興行成績10億ドル以上

2020年1月現在、アニメーション映画の興行成績ランキングにおいて、4は第6位(10.73億ドル)、3は第7位(10.67億ドル)を記録しています。1と2の公開当時は今より市場規模も小さく、それぞれ370万ドル、490万ドルという結果でした。

1,2,3の共通点

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キャラクター

1、2の共通点同様、リストラされたおもちゃ達の中でも冒頭のホームビデオによる回想シーンがあるので、辛うじて3までは解禁をキープしているメンバーもいます。ミスター・シャークやロッキー、レニーなどです。グリーン・アーミー・メンのみは本編が始まってから離脱していくので、台詞もきちんとあります、

アンディのママが起点

1はアンディのママがバズを買ってきたところから始まり、ウッディとバズが衝突しながら理解し合っていくバディ・ムービーとなっています。

2はアンディのママが開いたヤード・セールがきっかけで、ウッディがコレクターにさらわれてしまい、仲間達が救出へ向かいます。

3はアンディのママがバズ達をゴミと間違えたことで物語が始まります。作品の主軸は保育園からの脱走が描かれます。

4はフォーキーの誕生と旅行が起点となっています。ただし、ボーとの再会の起点を「アンディのママがボーを友達に譲ったから」と仮定した場合は…?

『君はともだち』がエンディング

1ではエンド・クレジットのデュエット・バージョン、2ではクレジット前のウィージー・バージョン、3ではクレジット中のスペイン語バージョン(歌はジプシー・キングス)がそれぞれ使用されています。バージョンは違えど、この曲で毎回〆られていた本シリーズ。4は初めてエンディング周辺で『君はともだち』が歌われなかった作品となります。4のエンディングで使われなかった意味を考えてみるのもまた面白いかもしれませんね。

自分をスペース・レンジャーだと思い込むバズが登場

1では自分をスペース・レンジャーだと思いこむバズがおもちゃだと自覚するようになります。2では、新品のバズが登場するのでまたスペース・レンジャーだと思いこんでいるバズが登場したことになります。3ではリセットモードによって再び自分がスペース・レンジャーだと思いこむようになってしまいました。4ではその描写が確認されていません。

スタッフ

1と2では編集として参加していたリー・アンクリッチは3では監督としてシリーズを見事にまとめあげました。彼は2019年1月に家族との時間を大切にするため長年勤務したピクサーを退社しており、4には参加していません。

また、ミスター・ポテトヘッド役を長年担当していた俳優のドン・リックルズが3公開後に亡くなってしまったため、4ではライブラリ出演となっています。台詞の新録に参加したのは1~3までとなります。日本語版では永井一郎さん(スリンキー)と大塚周夫さん(ハム)が3までの参加となりました。

1と2でロッキー、3でチャンク役を担当したジャック・エンジェルは4には参加しませんでした。日本語版の1と2でミスタースペル、3でチャンク役を担当した石井隆夫さんも4には出演していません。

ゲーム化

1990年代~2010年頃まではディズニー映画の公開に合わせてTVゲーム化するのが通例でした。ピクサーも例外ではなく、日本でも1のスーパーファミコン用ソフトが発売されました。2は海外のみで発売され、3はDS版のみ日本で公開されました。4の頃にはゲーム化という流れは止まっています。

1,2,4の共通点

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キャラクター

4で本格カムバックを果たしたボー・ピープですが、彼女は3のホームビデオのシーンにはバッチリ写っています。彼女の羊たちは映り込めなかったので、2以来のカムバックとなります。ボーの声の主アニー・ポッツの出演という意味では1、2、4の共通要素と言えるでしょう。

オリジナルの劇中歌がある

トイ・ストーリー』シリーズでは、オープニングとエンディング以外にも劇中歌が流れます。1では『すべてがストレンジ』『幻の旅』、2では『ウッディのラウンドアップ』『ホエン・シー・ラヴド・ミー』、4では『君のため』で、3では流れません。ウッディ達も必死でそれどころじゃありませんでしたからね。

テレビCM

1と4ではおもちゃ、2ではおもちゃ屋のテレビCMのシーンがあります。

1990年代はテレビCMが子供にとっての大事な情報源であったというそんな時代を反映しているように思われます。リジャーンがいつの時代の子供かはわかりませんが。

3ではPR用にロッツォの実写CMが制作されており、特典映像として見ることができます。

お前はおもちゃだ!

シリーズ恒例の「君はおもちゃだ」(You are a toy.)という台詞が3にのみ登場しません。おもちゃの大脱走というテーマがメインであるがゆえ、おもちゃと人間の在り方について悩むんだりそれを諭す場面が無いからかもしれません。

1ではウッディがバズにダイナコ石油で言い放ち、2ではコレクターズ・アイテムとして生きようとするウッディにバズが言い返します。4では自分がゴミだと思うフォーキーにウッディが説得する形で使うフレーズです。

主要キャラの腕が取れる

最初に言っておきます。ポテトヘッドのことではありません!

1ではシドの家の階段から飛んだバズの腕が取れ、2では劣化によってウッディの腕が取れます。4ではテープで止めていたボー・ピープの腕が取れます。彼女いわく、良くあることだそうです。

プレミアがエル・カピタン・シアター

1、2、4ともにプレミアはエル・カピタン・シアターで行われました。3はイタリアのシチリア島で行われるタオルミーナ映画祭が初出となりました。

1,3,4の共通点

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オープニングが「君はともだち」

1、3、4はオープニングテーマとして『君はともだち』が使用されています。2はバズのテレビゲームの世界から始まり、そのまま物語へと入っていきます。2のオープニングで使われなかった意味を(以下略)

ユカイの声が聞こえる

上記と同様、ユカイ版の『君はともだち』が流れます。1と4がそれぞれ新録で、3は流用となっています。

ランディの声が聞こえる(新録)

英語版ではランディ・ニューマンの歌声が1、3、4で聞こえます。こちらはユカイと違い3作品とも新曲をランディ・ニューマン自ら歌っているので、3の『僕らはひとつ』にて新録音源が使われています。

2,3,4の共通点

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キャラクター

2からウッディ達の仲間になったキャラクターは基本的に4まで続投しています。ジェシー、ブルズアイ、ミセス・ポテトヘッドです。

クレジット中にもお楽しみ映像がある

1はスタッフロールが流れるだけでしたが、2~4ではスタッフロール中にもお楽しみ映像が流れます。英語ではミッド・クレジット・シーンと呼ばれるものですが、日本語では何と表現するのでしょうか。

2ではNG集、3と4ではおもちゃ達のその後が描かれています。

過去の主人の回想シーンがある

2ではジェシーが、3ではチャックルズが、4ではデュークがそれぞれかつてのご主人との過去を回想するシーンがあります。

1ではお気に入りの座を奪われるウッディにフォーカスが当たっているのに対し、2以降は子供がおもちゃを手放すという要素が加わり、子供とおもちゃの関係性をより深く描く作品となっていきました。そのため、毎回そういった過去を持つおもちゃが登場することになりました。

おわりに

さて、今回はナンバリング作品の『共通点』に着目するという楽しみ方を提案してみましたがいかがでしたでしょうか。共通点の難しいところは「1と2に当てはまる」を立証するには「3と4には当てはまらない」ということを立証しなくてはならないということ。もしかしたらこの記事内で紹介した要素もまだまだ精査不足で間違えていることもあるかもしれません。正確に調べていくうちに結局「1と2と3と4」すべてに当てはまってしまうった、なんて要素もあるかもしれません。だとしたら、その先にあるものが『トイ・ストーリー』シリーズらしさと言えるのではないでしょうか。(最後はやっぱり適当)